概要
【一話完結。連作短編形式】【1部完結済。2部再開4/9から✎*。】
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!言葉は瓶に詰められて、なにかになるのです。
言葉を形ある物のように取り扱う物語です。
寓意があるのかもしれません。
意味と音とを乖離させているのかもしれません。
表現のための表現のようにも思えます。
日用品を展示し、タイトルを付けてアートとする。
〝レディメイド〟という技法が現代美術にはあります。
本作も、あたかも言葉をまた別の意味に変換しているようです。
読む人は、きっと想像するのでしょう。
言葉は、落ちているときと瓶に詰められときは、どう違うのか。
詰められた言葉は何に変わるのか。
思いを巡らせると。
言葉を作っている文字や音、記号の形と記号の内容はもともと別の物なのです。
それを一揃いとして、みんな使っています。
ときに雑…続きを読む - ★★★ Excellent!!!誰もよく耳にする何気ない言葉たちにも、物語がある。
「大丈夫」「またね」「明日から頑張る」「わたしなんか」「大好き」
落ちている様々な言葉を拾い上げ、優しく保護する少女のお話です。
カビが生えていたり、黒ずんでいたり、楽しそうだったり、凍りついていたり。
受け止められることもなく、色んな状態で道に転がっている言葉たちを、瓶に詰めて必要ならケアもして状態を良くしてあげる。
言葉が単なる文字と音ではなく、イメージを膨らませてくれる形容と感性が非常に楽しい。
そしてとても優しい作品。
この世には温かい言葉だけでなく、辛い言葉もあります。
でもその嫌な言葉に出会ってしまったとき、その言葉自身が少女の手によって救われる結末の物語を知…続きを読む - ★★★ Excellent!!!豊かな感性によって選ばれた言葉たち
人生では言葉にできる時と、言葉にできない時と、しないほうがいい時がある。
そんなことを読みながら考えるのも、それぞれの物語で丁寧に扱われる言葉の姿を目にするからなのでしょう。
作者の方は五感が優れた豊かな感性の持ち主なのだろうと、章を進めるたびに何度も感じました。
なにより文章にやさしさがあり、その行き届いた配慮によって、安心して身をゆだねることができます。
頭で書かれた文章というよりは、体幹を通じて湧き出る感性によって書かれたもの……そんな印象も受けました。
一話完結型なので、人によって好きになれる章があるかと思います。
そしてその言葉との出会いは、今日を気持ちのいい一日にして…続きを読む