概要
その神憑り 我が社にて奉ります
明暦三年一月中旬、三日間に渡って炎が江戸を襲う。死者は十万人とも云われる明暦の大火は江戸時代最大の火事は、人々から大切なものを失わせた。
そう、多くの名刀も消失した ――――
復興が進められる江戸城から回収された焼けた玉鋼が届けられる。それは茎(なご)と呼ばれる柄の部分と刃を六寸ばかり残して焼身となった刀。
刻まれた銘は江雪斎正宗。
手に取ったその者は寺社奉行でもあったことから、甲州街道にある質入れされた神社を買い取ると子孫を住まわせ、その刀を奉らせたと伝えられる。その末裔は何代にも亘り、その粗末な神社に暮らす。
板部 桜巳祜(いたべ さくらみこ)は御年 数えで二十歳を迎える。その羞花閉月な美しさに五尺ほどある背丈。このお転婆娘に以前はたいそうな数の男が求婚にここ
そう、多くの名刀も消失した ――――
復興が進められる江戸城から回収された焼けた玉鋼が届けられる。それは茎(なご)と呼ばれる柄の部分と刃を六寸ばかり残して焼身となった刀。
刻まれた銘は江雪斎正宗。
手に取ったその者は寺社奉行でもあったことから、甲州街道にある質入れされた神社を買い取ると子孫を住まわせ、その刀を奉らせたと伝えられる。その末裔は何代にも亘り、その粗末な神社に暮らす。
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