概要
修験道の始祖といわれる役行者が現代に生まれ変わり、中学生になりました。
第一部 千三百年目の初恋
第二部 オヅルとサクラ
第三部 桜花天昇
<あらすじ>
中学一年生のオヅルと高校一年生のサクラ、二人はある出来事をきっかけに出会う。それは、宿命の出会いだった。
<登場人物>
華茂オヅル:修験道に通じ、人を超えた力で人々を救済している。筋金入りのマザコン。彼にはある秘密が。
木埜サクラ:霊感の強い高校一年生。霊感は亡くなった父親譲り。
御膳ゼンキ:オヅルの従者。マッチョで腰砕けのバリトン。
御膳ゴキ:オヅルの従者。ゼンキの妻。
華茂ツクモ:オヅルの母。病弱。
唐国ヒロタ:オヅルに深い因縁のある男。彼の目的とは。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!縁が縁を呼びつながっていく。千三百年の時を越えた恋愛譚。
人間と怪異の境界線が曖昧にぼやけ、気づけば家族のように生きていると気づかされる不思議な物語です。
霊感の強さは亡くなった父親譲りのヒロイン女子高生・木杢サクラ。母親が依頼した賀茂オヅルと運命的な出会いを果たします。
しかし、両者の間には不思議な縁で繋がっていました。遡ること飛鳥時代――千三百年を越える時をまたぎ現世に転生したオヅルには人智を超えた呪という不思議な力がありました。
縁が縁を呼ぶ見えない繋がりと、人智では計り知れない奇しき因縁。人間の姿をした鬼。ぬばたまという黒狼という怪異。いつしか、サクラは巡礼のさなか、いつの間にかそちら側の人間になっていることに気づかされます。
そして…続きを読む - ★★★ Excellent!!!千三百年越しの、初恋
思い起こせば、近所の住宅地にぽつねんとたつ古墳に、遊び心で行ってしまい、写真を撮ったことがきっかけだった。
千年以上の時を越えて、霊感のある少女と、へそ曲がりな陰陽師が再会することになる。
千三百年。
気の遠くなる数字だ。
何せ、中国でようやく絹の取引がされる。いわゆるシルクロードが誕生し、
日本には武士すらいなかったのだ。
人の思いは、そんな莫大な時間を超えることができるか?
時輪先生の文体は、本当にブレない。
言葉遣いや語彙のレパートリーが多彩な上で、高い知識量を感じさせつつも、いつでも直球勝負である。
だから、レビュワーはこの先生のかく恋愛モノがいつか読んでみ…続きを読む - ★★★ Excellent!!!日本神話や古代の鬼道、霊的法則に満ちた世界で、二人を待つ運命とは?
日本神話や古代オカルトの雰囲気と、現代の「青春」なコラボがとても綺麗でした。
主人公のサクラの前に現れたオヅルという名の少年。
彼はゼンキとゴキという二体の使い魔を連れ、霊的な能力を駆使して魔を祓うことが出来る少年。
木埜サクラ。そしてオヅル。
この二人の名前を聞けば、日本神話や古代の鬼道などの知識に触れた人ならニヤリとすること間違いなしでしょう。
ゼンキとゴキを連れていた古代の霊能力者・役小角に、天孫降臨したニニギノミコトの妻となったという伝説のあるコノハナサクヤヒメ。
この二人を連想させるサクラとオヅル。二人が出会ったところから物語は大きく動き出します。
本作…続きを読む