概要
本作も第一部は「閉じ込められた~」です。宗主国ホランドから独立したばかりの、半島国家エリトニー公国の中で起きた、美しい王妃の悲劇を描いた物語です。エリトニー城というクローズドサークルの中で展開される、愛憎の交差するヒューマンドラマになります。
第二部は
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- ★★★ Excellent!!!時代、歴史を駆け抜ける物語
時代や歴史というのは、まさに人間の思考や行動の積み重ね。
こちらの物語には、喜怒哀楽も生老病死も全てあり、無いものなんて無い、と感じるような盛りだくさんのお話でした。
美しく悲しいお妃様、嫉妬にかられる王様、お妃様を助け出したい騎士、お妃様に嫉妬する若い娘。
そして時代は流れ、歳なりにみずみずしく未熟だった娘は、自分を知り、他人を知り、愛し愛され、賢く、強い女性となって。
英雄が生まれ、彼等もまた自らや外の世界と奮闘する・・・。
特に、女性の戸惑いや、振り切ってからの心理描写がとても胸を打ちます。
中世くらいから近代への差し掛かりくらいまでを駆け抜けているようなスピード感でした。
…続きを読む - ★★★ Excellent!!!この英雄叙事は、慈しみ深く、誇り高い。
大国に囲まれた小国エリトニー。
たぐいまれな美貌を持つ王妃は愛憎に翻弄され、
後の王妃は壮絶な人生を歩む。
命がけで守られた麗しく聡明な王子女が、
いかにして成長し、何を為したか。
一国の興亡にある政治史、経済史、戦記と余すことなく
この史記には編纂されている。
その上、関わりある数多くの勇士、知者達の生動感のある姿は
もはや人間賛歌である。
さて、この壮大なる歴史を誰が編纂したのだろうか。
まずはこの書を手に取ってごらんください。
長い史記の中で混乱しそうだとご不安なら、ご心配には及びません。
合間に、人物や周辺国の状態を小括してくれる俊才なる語り手が、
貴方を迷わせることがない…続きを読む - ★★★ Excellent!!!美しさが檻になる、王妃と侍女の悲劇
海に囲まれた小国エリトニー公国。
英雄と称えられる王に愛され、
そして恐れられた王妃サラは、
美しさゆえに、城から切り離された塔に幽閉されていた。
彼女に仕えるのは、若き侍女頭メラニー。
王妃を心から敬愛し、支え続ける彼女は、
その献身の裏で、自身の美貌と欲望、
そして報われぬ恋心を静かに育てていく。
一方、王の側近として仕える副侍従長ジュリアンは、
政治と謀略、忠誠と野心の狭間で、
王と王妃、そして侍女の視線を集めていく。
閉ざされた塔。
青い鳥。
夜毎繰り返される王の訪れ。
愛と忠誠、崇拝と嫉妬が絡み合い、
やがて一人の侍女の心は、
取り返しのつかない亀裂を迎える――。 - ★★★ Excellent!!!王妃の悲劇、そして壮大な歴史絵巻……エリトニー公国のすべてを刮目せよ!
ナーロッパ諸国のひとつ、エリトニーという架空の小国を舞台とした、壮大な歴史絵巻です!
第一部は、エリトニーの美しき王妃・サラ、英雄でありながら美しき王妃を城内に閉じ込める醜き王・ウォレム、王妃を世話する従者・メラニー、副侍従長・ジュリアンという四人の登場人物で展開される悲劇の物語。
ある日、城内で開かれたパーティで、一人の若い貴族が王にナイフを向けた!
「サラは俺のものだったのに!」そう叫んで襲い掛かったのだ。
若者はその場で処刑されたが、ウォレム王はその日以来、サラを城に閉じ込めてしまう。
従者メラニーはそんなサラの境遇を不憫に思う一方、副侍従長のジュリアンに心をときめかせていた。
が、…続きを読む