概要
南北朝の覇者ののぞむものは――
建武三年二月、足利尊氏は京を手に入れたものの、逆にその京を四方八方から攻められ、落ちのびる羽目になった。さらに豊島河原の戦いにて、楠木正成らに敗れる。
……九州に逃がれた尊氏が、寡兵にて大軍を打ち破り、やがて院宣という祝いを得るまでの物語。
……九州に逃がれた尊氏が、寡兵にて大軍を打ち破り、やがて院宣という祝いを得るまでの物語。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!敗走からの再起に賭ける尊氏の“のぞみ”を描く歴史短編 ⚔️🌊
『のぞむもの ~尊氏、多々良浜に戦う~』は、敗走から再起へと向かう足利尊氏の “のぞむもの” に焦点を当てて描き出した、人間の弱さと強さが静かに胸を打つ歴史短編です 📜✨
物語は、敗走し、追われ、味方も離れつつある足利尊氏の姿から始まります 🏯🔥
勝者として名を残したはずの尊氏が、ここでは “追い詰められた一人の武将” として描かれているのが印象的で、歴史上の人物を、ちゃんと「迷い、恐れ、決断する人間」として見せてくれるところに、この作品の強さがあります 😌⚔️
勝つために戦うのか、守るために戦うのか、あるいは自分の名のために戦うのか――尊氏の胸中に去来するものが、派手な台詞ではなく、…続きを読む - ★★★ Excellent!!!徳川秀忠「うわこいつ敵の時間稼ぎに引っ掛かってやんの(笑)」
カクコン11(短編)「お題フェス」も、はや三回目。そのお題は歴史物と相性のいい「祝い」。まあ私はリアルに「呪い」と空目してしまいましたが。
一方、『令和版太平記』とも言うべき長編『窯変(ようへん)太平記』で楠木正成の挙兵に至る経緯を連載中の四谷軒氏は、お題フェス第二回「卵」の参加作品『建武の冬』で、建武の新政に反発して挙兵した足利尊氏を破った楠木正成の活躍を描いておられます。
そして今回のお題「祝い」で、どんな題材で来るのかと楽しみにしておりましたところ、前回の続き――九州に逃れた尊氏の再興を描く本作を書かれました。
なぜ尊氏は、政権に反旗を翻した武家の先輩たち――平将門や木曽義…続きを読む