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概要
山口・島根・広島の県境に沈む谷の村。昼でも薄暗いその場所で、取材者は夜ごと“ずる…ずる…”と地面を擦る奇妙な音を聞く。村人が語りたがらない「尻尾岩」の伝承は、ただの古い民話ではなかった。岩肌には温かい窪みがあり、そこからは白い尻尾がぶら下がっているという。願いと引き換えに魂を奪う存在、そして契約を破られた家に訪れる“報せ”。
闇と湿度に満ちた山村で、取材者が耳にした声は、現在も記憶の底に居座り続けている──。
地方の伝承と人の恐れが絡み合う実話怪談。
闇と湿度に満ちた山村で、取材者が耳にした声は、現在も記憶の底に居座り続けている──。
地方の伝承と人の恐れが絡み合う実話怪談。
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