日常のひとこまを、ここまで丁寧に、そして美しく描ける感性に惹かれました。大きな出来事があるわけではないのに、読んでいるうちに心が静かに温まっていく――そんな不思議な余韻があります。都会の光や音の中で、ふと立ち止まるような静けさ。その“間”にある優しさを、作者さんは見事にすくい取っていると感じました。読み終えたあと、胸の奥に小さな灯りがともるような感覚が残ります。疲れたあなたの心に、そっと伝えてあげてください。
都会のいやな部分をほのめかしつつ……人の生活の温かさを柔らかな表現で掬い取ります。ほんわかした気分になりました。
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