ふわっと溶けていくブールドネージュのような

カメラ、暗室、薪ストーブ、真っ白なホウロウ、予想外のふんわり林檎菓子。大好きな物をひっそりとしまってある宝箱のような物語です。
移ろいゆく季節とともに少しずつ紡がれていく登場人物達の関係と、情景描写に差し込まれる主人公の思いは淡く透明で切なくて。ゆっくりと余韻を楽しみながら読んでしまう作品です。

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