優しい色合いの幻想的な物語。

幻想的で童話のような、柔らかい空気がずっと作中を漂っていて、読んでいると心地良さを感じさせてくれます。
この雰囲気を産み出しているのは物語の内容もそうなのですが、その物語を紡ぐ文章が綺麗なんですね。
言葉の選び方、句点の置かない文章。あえて漢字ではなくひらがなを使われてる箇所。
小説を読む際、文章をすごく気にしてしまうのですが、一行一行、丁寧に大切に描かれているのが伝わります。
とても素敵な小説です。