概要
「俺」は、『わたし』に憧れる。
何よりも歌う事が好きだった俺、三原遊馬は、学校でも有名な軽音楽部でボーカルをしていた。
メンバーの腕はプロ級、ボーカルとしてこの上ない環境にいるはずだった俺だが、バンドの中で歌う事は億劫だった。
両声類、男でありながら女の子のような声を出せた俺は、地声よりも裏声の方が上手に歌えたから。
メンバーには隠していたが、裏声で歌う事が、何よりも好きだったのだ。
ある日、科学部から漏れ出した謎の光を浴びた俺の中に、俺自身から分かれたと話すユメと言う人格が生まれた。
俺とユメは感覚を共有し、表に出ている人格に合わせて身体の性別まで変わるようになる。
俺からユメに入れ替わる条件は”裏声”を出す事。
もっとも好きだったものを奪われた俺と、意図せず奪ってしまったユメの、歌を巡る生
メンバーの腕はプロ級、ボーカルとしてこの上ない環境にいるはずだった俺だが、バンドの中で歌う事は億劫だった。
両声類、男でありながら女の子のような声を出せた俺は、地声よりも裏声の方が上手に歌えたから。
メンバーには隠していたが、裏声で歌う事が、何よりも好きだったのだ。
ある日、科学部から漏れ出した謎の光を浴びた俺の中に、俺自身から分かれたと話すユメと言う人格が生まれた。
俺とユメは感覚を共有し、表に出ている人格に合わせて身体の性別まで変わるようになる。
俺からユメに入れ替わる条件は”裏声”を出す事。
もっとも好きだったものを奪われた俺と、意図せず奪ってしまったユメの、歌を巡る生
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!もう一度読みたくなるとはこのこと
もしも自分の一番好きなものを犠牲にして自分の別人格と共存しなければいけないとしたら・・・そんな主人公ともう一人の人格の葛藤を描いている作品です。
TS(女体化)設定が入る作品が好きでよく読んでいますが、間違いなく今まで読んできた中で上位に入ります。文句の付けようがありません。登場人物の心理描写、設定、構成どれをとっても良いです。ボリュームがあるのに台詞多めの部分もあって読みやすく、構成もしっかりと伏線を回収しているので気持ち良いです。最後まで読んだ後にまた読み返したいと思ったのも久しぶりでとても良い作品に出会えました。TS好きの方にも、青春系の話が好きな方、どちらにもお勧めする作品です。