退廃的な空気に漂う湿度。それが文章から、質感を漂わせる。
丹念な描写から来る、作品全体を覆う、幻想的でほの暗く不気味な雰囲気。魚のような霊と一体化するという奇抜なシチュエーション。そして皮膚と引き換えにするのなら、喉の乾きでもいいと受け入れる、男の感覚…続きを読む
江戸川乱歩、あるいは横溝正史、あるいは坂口安吾か昔読んだおどろおどろした情景が甦りまさにプロ作家さんの作品を読んでいるような素敵な気分になりました願わくば最後の落ちにもう一捻りしていた…続きを読む
文章の良し悪しについて語ることなんてできるレベルではないですが、とても綺麗で読み応えのある短編でした。何度も読み返したくなる魅力ある作品です。
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