織田作之助青春賞一次通過が納得な、高クォリティの作品です。

丹念な描写から来る、作品全体を覆う、幻想的でほの暗く不気味な雰囲気。
魚のような霊と一体化するという奇抜なシチュエーション。
そして皮膚と引き換えにするのなら、喉の乾きでもいいと受け入れる、男の感覚とそこに至るまでの意識の流れ。

安部公房作品を読んでいるかのように思えました。
文章力の高さはカクヨム随一でしょう。

読んでいて唸りました。文学仲間にもこの作品の凄さを知らせてきました。
皆様にも是非! この感動を!

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