過去を抱きしめて、海の中をたゆたうような日常

のびやかな風が吹く湘南で、決して幸せとは言えない過去を背負いながら、静かにゆっくりと人生を歩んでいく作者様の物語です。

holoholoというハワイの言葉のとおり、悲しみ、切なさ、鬱といった自分の内面を見つめながら、ゆっくりと前を向いて歩き始める「私」。
「私」と、彼女が出会った慧君という人が愛する熱帯魚のように、海水の中をたゆたうような、息苦しくも愛おしい日々の暮らしが淡々と綴られています。

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