超銀河精霊流し

　汎地球主義連邦の補修基地とされる惑星拠点“モクレン”には、とある謎がある。近隣宙域で大破した連邦艦艇はそこで応急修理を受けるが、後方へ旅立ったのち二度と前線に帰ってこない。また、惑星表面には熱帯収束帯に補修基地が偏在するばかりで、およそ軍が駐留している気配がない。
　同宙域で連邦と熾烈な戦いを繰り広げる銀河艦隊同盟はこの謎を解き明かすべく、惑星モクレンへの大規模な降下作戦を実施した。莫大な犠牲を払う中、ただ２人生き残ったのは機甲陸戦兵のレノと戦艦乗りのESP能力者カイセイ。穏やかな暑気が支配する緑の大地で、２人が見たこの星の真実とは。