
概要
町外れの屋敷で一人で暮らす谷木比奈子は、そんな未来から舞い戻った。比奈子は自分が殺される未来を避けるため、異能を隠しひっそりと暮らすことに。けれど、なぜか屋敷には負傷した悪意のない妖たちが迷い込み、比奈子はこれをこっそり手当てし逃がしていた。このままバレずに平穏な人生を生きたい。そう切に願う比奈子だったが、突然の来訪者が現れる。それは、前世で自分を殺した青年・掛井琉河だった。帝都で妖関係の事件を担当する組織『裏中務』に所属する彼は、妖が比奈子の屋敷に消えていくことを訝しんだらしい。その場でなんとか琉河を追い払った比奈子だったが、再び現れた彼は、何故か比奈子との婚約状を持っていて……!?
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- ★★★ Excellent!!!大正幻想の霞の中で迎える処刑が鮮烈な幕開け
書き出しの一文「夜闇がゆらゆらと揺れている」から、もう文体の独特さに引き込まれた。
霞がかかったような曖昧な視界と感覚の中で迫ってくる処刑——それが幻想的な大正世界観と完璧に融合している。白装束の男の刀、烏仮面の黒翼の男、二十のカンテラ。場面の具体的な細部が、むしろ夢か現かわからない雰囲気をより深めている。
特に「傍らの黒翼の男」の描写が印象に残る。余裕綽々のはずの男の瞳に諦めの色が浮かび、「許せ、儂にもどうにもならん」と呟く——この一文だけで、二人の間にある長い因縁と複雑な感情が伝わってくる。
「身に覚えのない咎で命を刈り取られる」という理不尽な死が、前世での出来事として描かれるプロ…続きを読む - ★★★ Excellent!!!運命に立ち向かい、悔いを断ち切る。「諦めない」ダーク和ファンタジー
呪術を用いて妖を使役した――その罪と身に覚えのない咎によって殺された「夜闇の妖姫」こと比奈子は、死ぬ四年前の時点に巻き戻り、再び目覚めた。二度目の人生を歩むこととなった彼女は決意するのだった。今生では必ず生き延びてみせる、と。
私が推したいポイントは主にふたつあります!
ひとつ目は比奈子の葛藤です。彼女は前世のように殺されないよう、目立たず、誰とも交流を持たず暮らしています。本当の自分を隠している=殺されないための役を演じながら生きているのです。また、彼女は異能や「目に入り手の届く範囲のものを放ってはおけない」性分を生まれもっています。
前世とは違った今生を歩むことにより、比奈子の中…続きを読む - ★★★ Excellent!!!自分を殺した相手と、宿命の契約結婚を。
時は大正、舞台は帝都。
前世で闇落ち&討伐されてしまった異能持ちの少女・谷木比奈子。
何故か自分が殺されるよりも前の時間に舞い戻った彼女は、二度と同じ運命を辿らないようにひっそりと生活していた。
しかし、ある朝、前世で自分を殺した青年・掛井琉河が比奈子の家に現れる。
ある調査でやってきたという彼を比奈子は拒絶した。だが、琉河が比奈子との婚約状を持ってきたことで、二人の契約結婚生活が幕を開けて……!?
因縁の相手と契約結婚にどきどき&ハラハラが止まらない!
「贄の花嫁」の著者がおくる、未来と現在が交錯する期待の和風ファンタジーです。
比奈子の異能の秘密や琉河の切ない事情など、謎にあふれた物…続きを読む






