概要
月光を呑み干すためのハイキング コーラ一気飲みくらいの難度
カクヨム短歌賞【ナツガタリ'25】10首連作部門
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!男の子って、ファンタジーとSF、そして言葉の持つ”格好良さ”でできてる
言葉の装飾がSFやファンタジーを経由しているような装甲の具合で、その一つひとつが『カクヨム』というサイトへ掲載する短歌として映える印象を持ちました。
けれど、詠まれている内容は日常的なものや普遍的なものも多く、麗句の中に触れやすさも内包しており、その差が作品の魅力を引き立てているのは間違いありません。
〈さよならみっつが残る空の甕 宿酔擬き湯たんぽの冷〉
例えば、表題の言葉が出てくるこの一首では、”空の甕”からの”湯たんぽの冷”でその言葉の距離が遠く、思わず「なんて跳躍だ。」と、この三十一字を眺めてしまいます。
〈HOWLING! マーナガルムが狩る光けれども熱が、明日が、巡る〉…続きを読む