一つ一つの言葉が緻密に嵌め込まれていて、繊細なスケッチを見ているようでした。そして、そこにあるものよりも、ないもののほうを捉えるとき、作者の目は一層その鋭さを増します。言葉で表現されて、初めて認識される新鮮な世界にあふれた、美しい短歌集です。推し短歌1首。絵について人に話すと絵のなかにはじめて見えている菊の花