言葉の反射神経の鋭い口語短歌集
- ★★★ Excellent!!!
HOWLING! マーナガルムが狩る光けれども熱が、明日が、巡る
例えばこの1首。
言葉の飛躍が高く、
また、
言葉の速度も速いので、
一瞬の光のように過ぎ去ってしまうのですが、
それが逆に心地良い陶酔感を感じさせるのは、
作者の才能の賜物なのでしょう。
(マーナガルムは北欧神話に登場する狼)
さらに、
カタカナや英語を、
ここぞというポイントで使っているのも、
作品全体の魅力や統一感を高めています。
ともあれ、
言葉の反射神経の鋭い、
口語短歌集と言って間違いはないでしょう。
特に素晴らしいと思った短歌1首。
雷がスマホの中にいるようであなたを泣かす晩餐を待つ