言葉の反射神経の鋭い口語短歌集

HOWLING! マーナガルムが狩る光けれども熱が、明日が、巡る

例えばこの1首。
言葉の飛躍が高く、
また、
言葉の速度も速いので、
一瞬の光のように過ぎ去ってしまうのですが、
それが逆に心地良い陶酔感を感じさせるのは、
作者の才能の賜物なのでしょう。
(マーナガルムは北欧神話に登場する狼)

さらに、
カタカナや英語を、
ここぞというポイントで使っているのも、
作品全体の魅力や統一感を高めています。

ともあれ、
言葉の反射神経の鋭い、
口語短歌集と言って間違いはないでしょう。

特に素晴らしいと思った短歌1首。

雷がスマホの中にいるようであなたを泣かす晩餐を待つ

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