安楽死という愛情

ペットは家族同然ですから、
作者の悲痛な重いが、
ひしひしと伝わるエッセイです。

安楽死という選択は悲しいですが、
そのミニチュアダックスの女の子は、
20年8ヶ月を生ききったのでしょう。

調べたところ、
ミニチュアダックスフンドの平均寿命は14.9歳ですので、
20年8ヶ月は大往生と言えるでしょう。

しかしそのぶん、
犬との想い出の時間も長くなりますので、
死の悲しみが、より深く深く感じられるのかもしれません。

命あるものは、いつか亡くなります。
ですが、こうしてエッセイにその記憶を記録したことで、
作者の悲しみはいくぶん和らいだのではないでしょうか。

命とは?死とは?安楽死とは?
そんなことを改めて考えさせられる、
平明な文体で綴られた秀逸なエッセイです。

(作者の近況ノートに亡くなる2週間前の犬のお写真があります。合掌)

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