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 乖離する風船

 乖離する風船

ふみその礼

おすすめレビュー

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★★★
★64
22人が評価しました
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本文ありのおすすめレビュー

  • 滝口アルファ
    1251件の
    レビューを投稿
    ★★★ Excellent!!!

    世界とは?いのちとは?詩とは?

    空に放たれた風船の立場になって、
    原点というものについて、
    思索して試作した詩のようです。

    序盤はノスタルジックな空気感で、
    次第に思いは濃く強く抒情性を伴って、
    最後に作者の真の思いが吐露されるのですが、
    この序破急の構成美に瞠目させられるのです。

    「はじめにいのちをいただいたから
    いのちの行き場が見えなくなった」
    このキラーフレーズには心を撃ち抜かれました。

    晩秋の気配を纏った、
    繊細な抒情性の薫り立つ秀抜な詩と言えるでしょう。

    • 2025年11月30日 06:00