概要
◆◇ ~あらすじ~ ◇◆
同級生で幼馴染の三枝みのりに、半ば強制的に「夜鳴町探索クラブ」に誘われた皆藤朔夜。
その実態は、都市伝説や七不思議、幽霊、神隠しや超常現象などといった、ありもしないオカルト話を解明するために探索するという、怪しさ満載なクラブなのである。
朔夜は"ある理由"から、その手のオカルト話を信じないようにしていた。そんなモノは存在しないと頑なに思い込むことで、自分自身に言い聞かせるかのように····。
しかし、売り言葉に買い言葉。
その頑なさを逆手に取られてしまい、とうとう朔夜は自ら宣言してしまう。
「じゃあ俺が証明してやるよ。そんなもの、絶対に存在しないってこと」
あれは、今思えばみのりの作戦勝ちだった。
挑発にのってついそんなことを言ってしまったばかりに、以降
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!見えなくても、見ないふりをしても、そこに在る。
オカルト好きな幼馴染のみのりに強引にオカルトクラブに入部させられた主人公朔夜。
図書室で出会った不思議な陽先輩やみのりの弟、優羽とともに、学園ホラーの謎に取り込まれていきますが、どうもこの学校も町も様子がおかしくて──
都市伝説や七不思議、学園青春ホラーがテーマの今作。
人ならざる者が見える朔夜は最初、彼らのことをある事情で見えないふりをしていますが、怪異に襲われたり、協力したり、助け合ったりするうちに、彼らの存在を認め直していきます。
裏側と呼ばれる異界の世界。現実に満足していない人たちを取り込む世界は友達へ会いたい気持ちや恋の嫉妬、同級生への妬みだったり、青春期ならだれにでもある感情を…続きを読む - ★★★ Excellent!!!黄昏にふと過る――誰かと肩を並べた放課後の淡く切ない記憶と怪異の影。
■こんな方におすすめ
☑ 怖いだけのホラーには心惹かれない方
☑ 人の心の間(あわい)に生じる陰翳を物語に求める方
☑ 物語にブロマンス・BL要素があると嬉しい方
☑ 描写の「余白」を楽しみたい方
■あらすじ
「夜鳴町探索クラブ」。――所謂オカルト探求部である。
幼馴染みで同級生のみのりに言いくるめられ、
「怪異など存在しない」ことを証明すべく渋々入部した朔夜。
そこで、『依頼箱』に寄せられた学校のとある“噂”を調査し始めるのだったが……?
さくさく読めて、じんわり残る全67話。
謎と恐怖が交錯する――放課後オカルト青春譚です。
■おすすめポイント
(1)主人公・朔夜をめぐる人々
「…続きを読む - ★★★ Excellent!!!オカルト嫌いな少年が町の怪奇事件に挑む!
本作は筆者の柚月なぎさまが一夏かけて執筆された学園ホラーです。
ホラーと青春を巧みに合わせた作品です。
夜鳴町で噂される奇妙な事件に中学生達が挑みます。
主人公の朔夜はとある事情で「オカルト」から距離を置きたい中学生。そんな彼が幼馴染のみのりにオカルトの世界に引き入れられ、関わることに……。
彼がなぜオカルトから距離を置きたがっているのか、そして、オカルトの世界に入り彼がどのような体験をするのか、夜鳴町で起こる奇妙な事件の数々がどのような決着を迎えるのか…作品の中に引き込まれる要素がたくさんあります。
ホラーの怖さも「怖いけど怖すぎない」というちょうど良い塩梅。青春とホラーを一挙に楽しみ…続きを読む - ★★★ Excellent!!!オカルトクラブ発足の数あわせだけのはずが、気づけば奇怪事件の渦中に!?
朔夜の幼なじみ、三枝みのりはオカルト部を作りたい。彼女の勧誘を断り切れず、 朔夜は『夜鳴町探索クラブ 』というオカルト探求クラブに入った。
そんな朔夜には人には言えない悩みがあり、そのせいでクラブ活動に積極的になれない。しかし、依頼箱に寄せられる奇妙なうわさを調べたり、不思議な雰囲気をまとった日上陽に出会ううち、朔夜はどんどんと奇妙な現象に関わることになり――
小説概要に『七不思議、幽霊、神隠しや超常現象など』とあるとおり、色々な不思議な事件が起こり、主人公たちはそれらを解決していきます。いくつもの奇妙な事件が用意されていて、ホラーの短編集をつぎつぎ読んでる感覚で読める飽きのこない構成で…続きを読む