怪異の鼻先

○○という場所で、××時に、△△に会いに行け。
後は彼から話を聞けばいい。
そう聞かれたので向かってはみたが、いまいち記憶がはっきりとしない。
いつどこで誰と会うのか、そもそも誰からこの話を聞いたのか。
何もかもが漠然とする中、それでも自分は歩くのを止めようとしない。
もしかしたらそこでなら、今の自分に足りない何かを得られるのではないのか……。
今も体を突き動かすのはその思いばかりで、やがて目当ての場所らしい所へと辿り着く。
そしてその誰かは古く錆び付いたドアを開けると、濃く深い暗闇へと身を浸していった……。



ファンタジー寄りのホラー。
短編がいくつか合わさり、一つの話を形成しています。
多少読み辛かったり、テンポが悪い所もありますがご容赦を。