概要
子どもの頃の想い出
四歳児の頃。
幼稚園でメダルの折り紙の折り方を習った私は、いちばんキラキラして輝いていた金色の折り紙で、おかあさんのためにメダルを折ってプレゼントしたかった。
幼稚園でメダルの折り紙の折り方を習った私は、いちばんキラキラして輝いていた金色の折り紙で、おかあさんのためにメダルを折ってプレゼントしたかった。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!4歳児が贈った、不器用な金メダル
幼稚園でメダルの折り方を習った4歳の私。いつも頑張っているおかあさんのために、一番キラキラした金色の折り紙で「金メダル」を作ってあげたかった。
でも、金色の折り紙はしわくちゃになりやすくて、完成したのは紙くずみたいな歪んだメダル。それでも必死に母に差し出したのに、期待したオリンピック選手のような大喜びはなくて
——4歳児の私は泣きじゃくった。
大人になって振り返ると、母はあの時、確かに喜んでくれていた。ただ、静かに、じんわりと、その想いを受け止めてくれていたのだと気づく。
うまく言葉にできなかった「おかあさんを表彰したい」という純粋な想い。不器用な愛情表現の記憶が、優しく心に沁みる短編です。 - ★★★ Excellent!!!やっぱりお母さんが一番!!
なんて可愛らしい物語なのでしょう!!
幼稚園児である主人公は、折り紙で「メダル」を作るのが得意だったそうです。
今日は、折り紙の時間、主人公は、メダルを作ってお母さんに渡そうと考えます。
しかし、園の事情で金や銀と言ったものは使えないようでした。
これでは、金メダルは作れません。
従って主人公は、家にある折り紙で「メダル」を作ってお母さんに渡すのでした。
そのお母さんの反応は……しかし意外だったもので……?
これはプレゼントと同じ心理に感じます。
喜んでほしい! なのに、相手からの反応が、なんだか思っているのとは少し違う。
私は、飛び跳ねて喜んでほしいのに!!
しかし…続きを読む