概要
でいらぼっちのつま先をなぞる様に。
泉名(せんみょう)探偵事務所に舞い込んだ奇妙な依頼。それは、「ダイダラボッチの足跡」と呼ばれる池で目撃された、謎の影の調査だった。
依頼人、木島奈津子の話に寄ると、真冬の早朝、足跡のつま先を親指から小指にかけてなぞるように泳ぐ影が現れ、やがて姿を現したのは──つるりとした顔の『のっぺらぼう』だった。
調査する中で、更に奇妙なものが見つかった。つま先の親指から中指でそれぞれ不気味な8ミリビデオテープが発見されたのだ。
テープには何が記録されているのか、池に現れたのっぺらぼうにはどう関係しているのか。
泉名探偵社がその謎に挑む。
※約9500文字程度のショートストーリーです。
※この物語はフィクションであり、実際の団体や場所とは一切関係ありません。
依頼人、木島奈津子の話に寄ると、真冬の早朝、足跡のつま先を親指から小指にかけてなぞるように泳ぐ影が現れ、やがて姿を現したのは──つるりとした顔の『のっぺらぼう』だった。
調査する中で、更に奇妙なものが見つかった。つま先の親指から中指でそれぞれ不気味な8ミリビデオテープが発見されたのだ。
テープには何が記録されているのか、池に現れたのっぺらぼうにはどう関係しているのか。
泉名探偵社がその謎に挑む。
※約9500文字程度のショートストーリーです。
※この物語はフィクションであり、実際の団体や場所とは一切関係ありません。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!巨人『でいらぼっち』の足跡。そこで見つかった『謎のテープ』の正体は……
出てくる発想が斬新で、読んでいて「おお!」となる作品でした。
本作では「でいらぼっち」という、巨人の妖怪を巡る話が出てきます。
主人公たちはその足跡のある土地へと赴きますが、でいらぼっちの足跡の「親指」や「中指」などの部分から、ある奇妙なものが出てくることに。
とにかく作中で使われている「道具」がとても巧い。
ホラーとして馴染みのある「ビデオテープ」などの品物が登場し、それが再生されるという展開。そこで既に「何か不気味なものが出てくるな」と強烈に引きこまれます。
調査、確認していくというモキュメンタリー的な面白さもあり、更に「妖怪伝承」と「現代的なホラーの道具立て」が組み合…続きを読む