怪異が認知された世界にて書かれた、コラムの様にも感じました。実際世の中には、科学で証明できない現象も多いものです。それを思うと『こんな世界もあるかもしれない』と感じられました。
怪異と人間の契約を「魂利」で可視化し、軽魂/重魂や法定魂利まで組み込んだ設定が骨太です。語り手の“私”が高魂利の違法契約を結んだ怪異を逮捕する導入は緊張感があり、流行の“社会派怪異物語”への批評性も併走します。
怪異と人間、というより社会の関係性の説明から入って、物語の起承転結に入っていくのですが、難しいことを言っているはず...。なのに実際にある政策などばかりで勉強にもなり、読みやすい説明でした。物語も一つの視点以外からも描かれていて、すごく物語の世界に入り込みやすかったです。長文失礼しました。最高の作品です!
論理的に展開していく部分はさすがです。読後感は現実に怪異が入り込むような感覚で引き込まれました。
怪異と経済の関連性を魂を使ってやりとりしているという設定が面白いです。
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個性的で筆者にしか書けない世界観がとても良かったです。
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