怪異の裁定にして再定義。

怪異を調査、解体・再構築し、特定の人物の関与が認められた際、保険適用を認める奇妙なバディ、清十郎と珠々。
伝承上の怪異に独自の再定義がなされ、ふたりが事件のお膳立てをした黒幕に迫る物語を紐解きながら、読者は謎めいたバディの過去と正体を知ることになる。

独自色の強い設定の情報量に圧倒されるためか、ストーリー自体は駆け足めいて淡白な印象。
「主要キャラクターの紹介は終わり。さて――」の感があるため、あり方が定義されたばかりの清十郎と珠々のこれからの物語に期待。

(´-`).oO(プロ作家部門ゆえのフォーマットか…)

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