異世界ふれんず

　彼らは、自然環境から人間社会の中にまで多岐に渡って生息し、時には友、家族としてともに絆を育み。
　また時には、互いの生存圏を賭けた、脅威を持った敵対者として立ち塞がった。
　そんな生き物たちと人間は折り合いを着けながら今日まで歩み、それでも――青年にとって、『ふれんず』は架空の住人でしか無かったのだ。
　――その瞬間までは。
　そして、青年はこの世界へと送り込まれた意味を知るためにも、『ふれんず』たちと共に一歩ずつ踏み出すのであった。