ノーパン【だ】から始まった恋

ふー

第1話 ギャルJK編1

 あたしは、可愛い制服で有名な女子高に通う3年生の宮本円香。

 茶髪にストレートのセミロングで、可愛いって言われてるけど、どっちかって言うと大きい態度と口調ときつめの目とが相まってSって見られるギャル系女子。

 スタイルも良いって言われてるし、胸が特に自慢でFカップです。


 けど、実はMだって自覚してる。

 誰も知らないし、わざわざSって視られてるならそれでいいやって思ってるし。

 何かと便利だから友達にも言ってないし、言うつもりもないけどね。


 この夏場はインナーキャミも着ないで、白いブラウスからブラも透けさせているし、スカートも足が長く見えて可愛く見えるからマイクロ丈にしてるんだ。

 可愛いけど、いかにも生意気でSっぽいせいか、痴漢にはあった事なかったけど……。


 いつものように通学の満員電車に揺られていると、とある駅で私の背後に立ったのは、男子高校の陰キャっぽい男子。

 時々、見かけるけど読んでいる参考書とか察するにあたしと同学年だと思う。


 寿司埋め状態で背後に立っている男子の手がスカート越しからお尻に当たっているけど、ワザとじゃないって事くらいは実は分かるんだよね。

 手を上にあげるタイミングが遅れただけってくらいはさ。

 

 お尻を撫でてくるような動きも無いからね。

 それでもさ、あたしからしたらお尻を触られてるわけで、気分は良くないわけよ。


 だから駅から降りる直前に、その男子に強い眼差しを向けてキっと睨みつけて、思いっきり足を踏みつけて

「ヘンタイっ」

 って、言ってあげました。


 お尻を触ってた代金としては、安いでしょ?

 その電車って急行だったから、結構、長い間その体勢だったわけだしさ。


 学校に着いてギャル友に

「男子校の男子にずっとお尻を触られたー」

 とか言って、談笑。


「円香に痴漢?ないない」

「マジ、マジだってー」

「どこまで話を盛ってんの?」


 少し失礼な事を言われている気もするけど、そこはまぁ……普段のあたしを見てれば仕方ないしね。


「ん-?触らせてあげてた」

 なんて、言って最後に足を思いっきり踏んで罵倒した事までバラして、みんなは爆笑。


 それで、これもいつもの事なんだけど、ギャル友同士で何かバツゲームありの何かゲームをしようってなって、休憩時間にゲームしてたら、私が負けた。


「バツゲームは考えておくから」

 勝った側がバツゲームを後でみんなで決めるって、いつもの事。


「お手柔らかにねー」

 って、負けた側が言うのもいつものパターン。

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