第8話 ギャルJK編8終
次の駅であたしと葵くんはコッソリと二人で降りた。
あたしの下着は友達が持ってるままだけど、いいや。
だって、葵くんはきっと、あたしが下着を持ってる方が、落胆しそうだし。
今だって、ほら、あたしの胸を視てるし。
その視線にあたしの身体は熱くなって、反応してしまう。
その反応を視られている事も、知られている事も刺激的。
「……あんまり視ないでよぅ……」
胸元も隠さずに言っても、意味ないよね。
視て欲しいから、隠してないわけだし。
「ん。あんまり……ね」
葵くんはそういうと、ワザとらしく今度はチラチラと胸を視てくる。
結局、どういう視られ方をしても恥ずかしい。
「……もうっ……いぢわる……」
すっかりカノジョモード。
カレシに甘えるカノジョみたいに言っちゃう。
嬉しそうに葵くんが、今度はスカートの前を指先で裾を摘まんで、チラチラとスカートを捲ってくる。
「んっ、あっ……だめっ……他の人に視られちゃう……」
葵くんならいいよって意味だって分かったのか、嬉しそうに笑って
「ホントに円香って可愛いね。すっげー好き」
「っ!……ばかっ……」
「円香はバカで意地悪なドSの男子はキライ?」
あたしは俯き、顔を横に振って
「……ヘンタイのドMの女の子にそれを聞くの?」
小さい声で恥じらうように、甘えるように尋ね返す。
「……それをオレに聞く?――好きに決まってる。円香をね」
チラと上目遣いで葵くんの顔を見上げ、『あたしも』って瞳で伝えて。
優しく頭を撫でてくる葵くんの手を取って、そっと胸に手を誘導して。
「あとで……こっちを……ね」
「もちろん。でも……こっちもだろ?」
もう片方の手がスカートの前に移動してきて、指先でスカートの上からソコを突きながら言ってくる。
「んっ……あっ……」
甘い声を漏らして、恥ずかしそうにコクンと頷いて。
「葵……だから……だよ?」
「ん。円香だからだよ?」
これ以上の言葉は無いと思う。
あたしと葵の話はこれだからだろうけど、多分、大丈夫。
あたしと葵なら上手くやっていける確信がある。
あたしの全てを受け入れてくれるって……。
あたしも、きっと葵くんを受け入れれるはずだと思ってる。
誰にも言えない二人の話の始まり――。
きっと、あたしにとっては刺激的な時間を過ごせるはず。
他の人から見たら、きっとおかしいって言われるかもだけど……。
あたしと葵くんが良いならそれでいいと思うし、あたしと葵くんにしか無理だと思うし――。
いっぱい期待してしまう。
もう期待感でいっぱいだけど――。
~FIN~~
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