第7話 ギャルJK編7

「あっ……だめっ……お願い……んぅうっ……秘密なの……」

 だめだぁ……この男子の言葉攻めに完全に蕩けちゃってる。

 もっと視線で、言葉で、できたら指でいぢめて欲しいって思っちゃってる。


「秘密?――秘密って、視られて濡らすマゾの事?」

 あぁぁっ……分かってて尋ねてくる、この意地悪さにゾクゾクしてしまう。

 そして、あたしがそう言われると、内腿を蜜で濡らす事も分かってて……。

 ホントにだめだぁ……あたしはこの男を好きになる予感がする。


 視線と言葉とだけで、あたしをこんなにも蕩けさせて、そして心の奥底を覆っている鎧をもいとも簡単に剝がされて……。


 あっさりと、コクンと頷いて、太腿をモゾモゾと動かしては、腰も左右に振って

「あっ、んっ……ま、マゾの女の子……はぁぁっ……好きだよね?」

 挙句にこんな事まで尋ねて。


「ドMのレーダーがドSを発見でもした?」

 こんな言い方、ずるい。

 この意地悪さが好きだけど。


 その言葉に返事をすることなく、胸を隠している抱きかかえてるスクールバッグを普通に持ち直して、薄手の生地の白ブラウスからツンと浮き出ている、透けている乳房の突起を露わにさせて、自らの行為に……


「んぅっ……はぁぁっ……」

 甘い声を小さく漏らして。

 これが、あたしの返事。


「凄いね。オレ、キライじゃないよ。つかさ、好きなんだよね」

 男の言葉に安堵するあたしは何を期待しているんだろう……。

 分かってるけど。


「んっ……キミの事を知りたい……んっ……教えて……」

「うん。オレもキミの事をもっともっと知りたい。次の駅で降りる?」


 男子の問い掛けに、あたしは迷うことなくコクンと頷いて、身体の向きを正対するように動かしていると、男子も手伝ってくれて、自然と抱き合う形になって。


「――円香って……呼んで……」

 蕩けた表情で顔を見上げて見つめて、あたしの名前を教える。

 彼の声音で名前を呼ばれたいから。


「ん。ドMの円香。オレは葵。ドSの葵って呼んで」

 円香って呼ばれるだけで嬉しいのに、そこに『ドM』って言われると、ホントに蕩けてしまって。


 胸元に顔を埋めて

「…あぁんっ……葵……ホントにドSなんだからぁ……」

 甘える声で名前を呼んでみる。


 『葵くん』ドSの葵くんが好きだなぁって思いながら。

 早く駅に着かないかなぁ……。

 

 いっぱいお話して、葵くんの事を知りたい。

 カノジョにしてくるかな?

 その前にカノジョさんがいるのかな?

 聞きたい事は沢山ありすぎて――。

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