第2話 ギャルJK編2
翌朝――いつも通りの時間に駅に行くと、何故か友達が揃っていて、キョトンとして。
「えっ……?あっ、おはよ。どーしたの?みんな揃って」
「バツゲーム決めたから、今からね。」
「えーっ、わざわざ何よー。駅まで来ちゃってさー」
ニヤニヤ笑い友達達に囲まれて、戸惑うあたし。当然だよね。
そしたら、友達の一人がブラのホックをいきなりブラウスの上から外してきて、驚いて
「なっ……に?」
背中に片手を回して外れたベルトを抑えながら、友達を見渡して言ったら……。
「今からノーパンノーブラで電車に乗ってもらいまーす」
「ちょっ……マジで?」
ちょっと、やだ。
そんなに高らかに宣言しないでよ。
思わず周囲を見渡したくなるけど、それをしちゃうと、友達に揶揄れるし。
でも、恥ずかしいじゃん。
そんな宣言を聞かれたらさ。
「マジマジでーす。はい、脱いできてくださーい」
「…えっ?ええっ……」
確かに、下着を脱いだからって、それがバレるわけでもないし、そもそも都合よく痴漢に遭うとは思わないけどさ。
でもさー?って、思うじゃん。
このやりとりを聞かれてて、あたしがトイレに行ったりしたら?
特に胸なんて、トイレ前の今と後での違いなんて明白すぎるじゃんっ。
これって……昨日、あたしが痴漢の話題をふったからこそだろうし。
で……あたしに、もう1回痴漢に遭遇させたいつもり?
正確には昨日のは痴漢ってわけじゃないんだけど……。
でもでも、ここで変に躊躇ったり、拒否ったりしたら、ノリが悪い子になっちゃうから……。
『さっきの会話を誰も聞いていませんように』って、祈りながらそそくさとトイレに向かって、個室で下着を脱いだんだけど……。
まさかバツゲームが、こんなのって思ってなかったら、今日だって思ってなかったら……。
あたしは、いつも通りに超ミニ丈のプリーツスカートに白ブラウスのままだよ。
だから、ほら――。
乳首が少し透けてるの分かるじゃん。
あたし、胸が大きいから特に先端が目立っちゃってるし。
階段だって普段はパンツが見えても気にしてないけど、さすがにノーパンはマズイし……。
恥ずかしい……。
恥ずかしいのが気持ちを昂らせるのって誰も知らないのに、こんなの……。
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