一章の終わりまで読んだ感想になります。
読むほどに心を掴まれていく物語です!
登場人物たちの心の揺れや強さが、とても自然に描かれていて、気づけば一緒に旅をしているような気持ちになります。
特にキャラクター同士の掛け合いや支え合いが、ただの仲間以上の絆として伝わってきて、読んでいて温かくなりました。
ちょっとした仕草や感情の表現も丁寧で、この人たちは本当に生きているんだと思わせてくれるんです。
戦いの迫力と、美しい情景描写のバランスも絶妙で、緊張感の中にふと訪れる優しさや温もりが、とても心に残ります。
読んでいて何度も「いいなぁ」と声が漏れてしまう瞬間がありました。
キャラクターたちの成長や決意に触れるたび、こちらも前を向く勇気をもらえるような感覚になります。
これからどんな展開が待っているのか、ワクワクしつつもページをめくる手が止まりません。
温かさと熱さの両方が詰まった、とても魅力的な作品です!
レクロマ・セルースは、かつて平凡な生活を送っていた。
しかし、王が命じた虐殺により、村は滅び、家族は死んだ 。
彼だけが生き残ったが、その四肢は動かず、復讐すら叶わない 。
そんな彼の前に現れたのは、一人の少女。
その正体は、かつて「聖剣」と呼ばれた存在――アングレディシア 。
「君が歩けないなら、私が君の手足になろう」
剣へと姿を変える彼女の力で、レクロマは再び動けるようになった。
――だが、それは ただの復讐譚では終わらない。
剣の少女は「感情の色」が見えるという。
レクロマの心に宿る「怒り」と「憎しみ」、そして「希望」。
これは、絶望の果てから 這い上がる少年 と、
かつて「道具」として生きた 剣の少女 の物語。
第45話までのレビューとなります。
愚かな王の政策により故郷の村を襲撃され、大切な家族と幼馴染を失った主人公レクノア。
躯幹四肢の不自由を余儀なくされる絶望の中、シアという不思議な女性と運命的な出逢いを果たし、生きる希望を見出す物語です。
甲斐甲斐しくもレクノアの身の回りの世話をしてくれるシア。彼女に依存するほど、心が惹かれていくのは多くの方が共感できる心理でしょう。そして、負い目を負う彼の精神は良心の呵責に苛まれながらも、レクノアは自身の心に誓うシーンは胸熱です。
俺は幸せになんてなっちゃいけない。
俺が必ずみんなの仇を取るから。
真の心の強さは相手を思いやる慈愛の心。
お互いの絆は愛には届かなくとも、真の心のパートナーと呼べるのではないでしょうか。
愛憎の眼差しがどのような結末を迎えるのか。惹き込まれるストーリーとめくるページがその先を求めたくなる作品です。