絶望の果てに、彼女は剣となり、俺は歩き出す
- ★★★ Excellent!!!
レクロマ・セルースは、かつて平凡な生活を送っていた。
しかし、王が命じた虐殺により、村は滅び、家族は死んだ 。
彼だけが生き残ったが、その四肢は動かず、復讐すら叶わない 。
そんな彼の前に現れたのは、一人の少女。
その正体は、かつて「聖剣」と呼ばれた存在――アングレディシア 。
「君が歩けないなら、私が君の手足になろう」
剣へと姿を変える彼女の力で、レクロマは再び動けるようになった。
――だが、それは ただの復讐譚では終わらない。
剣の少女は「感情の色」が見えるという。
レクロマの心に宿る「怒り」と「憎しみ」、そして「希望」。
これは、絶望の果てから 這い上がる少年 と、
かつて「道具」として生きた 剣の少女 の物語。