単純じゃないから、人間だ

レクロマの住む村は国王によって滅ぼされ、レクロマもまた四肢が動かせなくなった。
突如現れた「人間になれる聖剣」シアに助けられながら、レクロマは王への復讐を誓う。

この物語は決して、「主人公が悪人を倒して幸せになる」といった単純なものではない。

そもそも、何をもって善人、悪人とみなすのか。
誰にだって、善い所と悪い所がある。それが人間ではないのか。

レクロマの行動は、誰かの助けになると同時に、誰かを悲しませ憎しみを生む。
だが、それでも彼は歩み続ける。すべて覚悟の上で。

決してご都合主義にならないファンタジー。お勧めです!

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