概要
手に入れた一冊の書物と同じことが現実に起こり始め――?
外交官の父を持つエイリッドは、幼馴染のサイラスと再会して一緒に旅に出ることを夢見て語学の勉強に励んでいた。そんな中、帰国した父からの土産としてもらった机の奥に一冊の古びた書物が入っていた。異国語で書かれている書物だが、エイリッドはそれを読むことができたのだ。その書物は手記のようで、今から三百年ほど昔の異国の皇帝の妃が書いたものらしい。興味本位で読み進めていくエイリッドだが、彼女の周りでもその手記に書かれている内容と同じことが起こり始める。
※小説家になろう様にも掲載中。
※小説家になろう様にも掲載中。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!流麗な文体に酔いしれる
遥か遠い大東国に憧れる、外交官の娘エイリッド。
彼女はある日、父から大東国の精巧な作りのアンティークのテーブルをもらう。
このテーブルの中に隠すように入っていた、一冊の書物。
紐で閉じた相当に古い書物は、どうやら三百年近く前に滅んだ王朝、その皇帝の妃妾の手によるものだった。
その書物に夢中になるエイリッドでしたが。
その書物を読み始めてから、エイリッドの周りで変化が起こり始める——。
エイリッドの物語と、書物の中の物語が同時に進行するのですが、この書物の文章が抜群に素敵で、読んでいるだけでうっとりします。
どうか皆様にもこの体験を味わっていただけたらと思います!