虎帝妃の書

五十鈴りく

 ―序―

“ 私が筆を取り、これまでの出来事を記そうと思い立ちましたのは、この記録がいつか誰かの役に立つと信ずるが故のことです。


 もしこの書を手にする方がございましたら、これをただの物語、書き物とお判じになりませんように。


 この書を、あなた様の心の片隅に残しておいて頂けることを願います。


 それこそがあなた様の御身のためとなるかもしれません。


 どうか、そのことをお忘れなく、慎重に繙いてくださいませ。


     大東国 景王朝第三///// ”

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