概要
――私のお願い、きいてくれる? ――うん。今日はなにするの?
高田さんは気まぐれだ。猫みたいな好奇心で、私に〝お願い〟をしてくる。手を繋いだり、いっしょにご飯を食べるときは「食べさせてあげる」なんて言って、恋人同士がするようなことをしてくる。でも、私たちは恋人じゃない。友達ですらない。そんな私たちは、でも今日もいっしょにいる。
安芸は変わっている。私が彼女に〝お願い〟を始めたのは、本当にちょっとした気まぐれからだった。ただ思いつくままに彼女に〝お願い〟をして、どこまでなら許してくれるのか試したりする。でも、安芸は今日も〝お願い〟をきいてくれる。たまに軽口をたたきながら。そんな安芸との時間を、私はたしかに気に入っている。
安芸は変わっている。私が彼女に〝お願い〟を始めたのは、本当にちょっとした気まぐれからだった。ただ思いつくままに彼女に〝お願い〟をして、どこまでなら許してくれるのか試したりする。でも、安芸は今日も〝お願い〟をきいてくれる。たまに軽口をたたきながら。そんな安芸との時間を、私はたしかに気に入っている。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!素直になれない少女たちは、たどたどしくも手を伸ばす
最新第18話まで拝読しました。
今を精一杯生きる二人の女子高生、“安芸”と“高田さん”が、一つ屋根の下で穏やかなひとときを過ごす模様を描いた物語。
二人の間には仄かに甘い温かな絆があるものの、しかしながら二人はお互いの事を恋人でも何でもないと考えてしまっている為に、容易く越えられそうな一線を越えることが出来ず、そのやりとりのもどかしさにやきもき、そわそわさせられます。
だが、それが良い……!
素直になれない女の子が二人、何も起きないはずもなく……最新話付近では思わず声が出ちゃいそうな展開も描かれて、読者である私を悦ばせてくれました。やきもきさせられる時間が長ければ長いほど、百合的展開…続きを読む