良い君主のかたち

自らを無能な指導者と信じる者が王に生まれ変わったらどうなるか?
この作品には前世の知識で主人公が活躍する作品のアンチテーゼとして出色の魅力があります。
そもそも素晴らしい王とはどんな存在か?
太陽の如く輝き、臣下を強烈に導く君主は自身が才気に溢れた者でなければなりません。
この作品の主人公は、その対極にある月のような存在です。
自らが輝くことなく、臣下によって照らされていることをよく理解しています。
自らを信じない代わりに臣下の能力を信頼し、存分に働きたいと思わせる君主なのです。
どうですか?彼がどんな未来を作るのか、見たくなってきませんか?
興味が湧いたら是非読んでみてください。私はとても面白いと思います。

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