まがごとの手帳

短編連作／1エピソード10分程度で読めます

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《先生》と呼ばれる私は、さまざまな人から、不可思議で不吉なできごと――禍事（まがごと）を蒐集している。

地下鉄のなか、駅の階段、自宅、オフィス、喫茶店……身近な場所で遭遇したという、禍事の記録。

1つ1つの物語は単独であり、少なくとも表面上は繋がっていない。
もし関連を見いだしたなら、ご報告いただきたい……

▼禍事／禍言
〈まがごと〉あるいは〈まがこと〉
災難や凶事。不吉で演技でもない出来事。
あるいは悪い言葉。