鋼角のモノケロス、あるいは私がダンジョンに挑むワケ

世界各地に出現した異空間「ダンジョン」に挑むダンジョンウォーカーたち。その中でも最強と謳われる少年・角倉 勲はある日一人の少女・筒木 美鳥を助ける。(主に家計のため)危険域に足を踏み入れようとする彼女に懇願され、仕方なく指南役を請け負うことになった勲。時に凶暴な怪物と戦い、時に貴重な宝を求めて、二人は今日もダンジョンを行く。

「いいか、あいつの弱点は……」
「ごめん、写真撮らせて！　絶対バズるから！」
「……」