その原稿用紙にブルーハワイのシロップを

皆は「夏は青い」と口を揃えて言うけれど、俺にはそれが誇張表現にしか聞こえなかった。
目に映る景色は、空も、太陽も、どこかくすんで見えた。
入部した文芸部で、小説が思うように書けないのはだからなのだろうか。

これは夏が嫌いな癖に爽やかな夏の小説を書きたがった主人公の、苦悩と青春の物語。

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全73話、執筆済み。
毎日二章ごとの公開を予定しています。