概要
悪いが俺が好きなのは、モブの気弱なあの子なんだよ!
アルティミシア魔法学園。そこは由緒正しき貴族の血統を継ぐ者か、そうでなければよほどの実力を示した者しかその門戸を潜ることを許されない名門の魔法学園である──というのがゲームの筋書きだというのを、転生者の俺こと、アレス・アイゼンブルクは知っている。転生前の現実世界で爆発的に流行っていた学園ファンタジーRPG、「魔導恋究アルティミシア⭐︎クロニクル」。魔法学園を舞台にヒロインたちと青春を繰り広げながら、諸悪の根源である魔王を倒すまでの王道ストーリーが大ヒットを呼んだことは大体覚えているし、俺も概ね世間の「神ゲー」という評価に同意するところはある。ただ一つの不満を除いて。そう、このゲームで俺が一番可愛いと思っている気弱な女の子──ゲーム上ではただのモブキャラを攻略できないことが、最大の不満だった。
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