第26話 贅沢な時間 

初夏の山の奥の奥のその奥

芽吹いたばかりの透き通るような若葉は生気にあふれ

川の流れる音が全ての雑音を消す

何にもない贅沢な時間


こんな自然の懐では

動物たちも

朝日に元気をもらい、

月をうっとり眺めてしまうのだろうか


ずっと気になっていた


人の目に触れない場所で

一面に咲く花を

絶景の景色を

空を飛ぶ鳥たちや、

野山で生きる動物たちは

美しいと思って

見るのだろうか

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