怪し、夢魔の夢叶えましょうか、8話

怪し、夢夢の夢を叶えましょうか、8、、






お出かけ先での災難、、、、



夢夢は遊園地から帰ってきた、、、


「お母さん、、ただいま、、、」



お母さんは心配そうに玄関まで来た


「夢夢、、大丈夫だった、、良かったわ、、ちゃんと帰って来て」



夢夢は困惑した


「えっ、、初めてのお使いじゃないのよ、、ちゃんと帰れるわよ」


「えらいわね、、、、」


「、、、、どんな子だよ、、私って」



夢夢は、大広間のテーブルの横に座ると


お土産みたいな物をテーブルに置いた



「えっ、、夢夢、これは、何、、」


「お父さんとお母さんの、お土産よ、、、、大好きでしょうモナカ、、」


「えっ、、遊園地にモナカみたいな物ってあったかな、、」



お母さんは、包装紙を開けると、、


「夢夢、、あんた、これ、、マカロンじゃない、、、モナカじゃないわよ」


「えっ、、そうなの、、春菜がこれ、美味しいよって言ってたから見ないで買ったよ」


お母さんは、頭を抱えた、、、


「はあ~、、、この子は本当に、これから先生きていけるかしら、、何にも知らないのね、、、」


「大丈夫だよ、、美波がいるから、」



お母さんは、困った顔で、、、


「あんた、、いつまでも、美波ちゃんがいると思っているの」


「どうして、、、いるんじゃないの」


「美波ちゃんだって、いずれは結婚するのよ、、」


「しないよ、、夢夢達はまだ高1だよ、、、結婚だなんて、、、まだまだ、、ずっと先の事だよ、、、」


「、、、、あんたは、、、それでも、いつかはするのよ」


「、、、、しないよ、、」



夢夢は、、お母さんに、、


「じゃあ、この、モナカじゃない、お菓子いらないの、、、」


「いるわよ、、、大好きだもの」



お母さんは、マカロンを、1個食べた、、


「夢夢、、あんたは、食べないの」


「いらない、、お昼食べたし」



夢夢は、お母さんに、、、


「あっ、お母さん、、私、、お風呂に入るからね、、、」


「どうぞ、、、良いわよ、、」



夢夢はお風呂に入った、、、



「あ~、、やっぱり、お風呂って良いわね」


夢夢はお湯に浸かると、、、


「今日は、いろいろとあったわね、、小学校卒業以来のお出かけ、、大変だったわ」



夢夢はニコッと笑って、、、


「焔と、初めて会ったし、、遊園地にも行ったし、学食以外でみんなと、お昼食べたし」



夢夢は考え事をした、、


「でも、、やっぱり人混みはイヤだわ、、、特に男の人は、、、、、、みんな、おじいちゃんみたいなら良いのに」



「お母さんが言ってたけど、、美波もいつか、結婚するのかな、、イヤだな、、、、」



夢夢は、はっとした、、


「あっ、、私は、、、絶対、、無理だわ、、正体がバレるもの、、」



「おばあちゃんの事を理解できるおじいちゃんだから、結婚出来たのよ、、、おじいちゃんみたいな人なんかいないわ、、、」


少し、長めのお風呂タイムだった、、、







封印の間、、焔達の謎、、、






少しだけの、夕食を済ますと、夢夢は部屋に戻ろうとしたが、、、


焔の事を、思い出し、、封印の間に向かった



封印の間、、、



夢夢は封印の間の、焔の掛け軸の前にいた


「ふ~ん、、、やっぱり、どう見てもただの女の子の絵だわ、、」



夢夢は掛け軸の絵を、さわった、、、


すると、焔の絵が動いた様に見えた、、、


「あっ、、、くすぐったい、、」


「えっ、、焔の声だ、、」



掛け軸が淡く光ると、、、、掛け軸の中から焔が現れた、、


「夢夢、、いきなりさわったら、ダメじゃない、、、」


「えっ、、掛け軸だよ、、、何で、、」


「掛け軸は、空間の入り口みたいな物だけど、、どうも、感覚が繋がっているみたいなの、、、」



夢夢は、別の掛け軸を見て、、、


「じゃあ、、他の2つもそうなの、、」


「そうよ、、あの、妖狐の掛け軸は、幻よ、隣のつくも神は鶴瓶よ、、」



夢夢は、掛け軸に近ずくと、、、


「へえ~、、幻は妖狐なんだ、かわいい、、これ壺の妖怪じゃなくて、、つくも神なの、変なの、、、」



焔は、おもいっきり笑った、、、


「夢夢ちゃんは面白いわ、、幻も鶴瓶も、、夢夢ちゃんには、かなわないわ」



夢夢は思った、、、


「どうして、2人は、掛け軸から出て来ないの、、、」


「夢夢ちゃんが、、凄くかわいいから、、、恥ずかしいのかな、、、」


「えっ、、」



焔はニコッと笑って、、、


「本当は、春樹が、封印を解いていないから掛け軸から出て来れないのよ」



夢夢は思った、、、


「じゃあ、焔はどうして、出て来たの」


「私は、、如月様が解いてくれたから、、、夢夢がピンチだから、助けてと言ってたわ」



夢夢はニコッと笑って、、、


「じゃあ、如月のおばちゃんが、、、夢夢の為に、焔の封印解いたの、おばちゃんにお礼を言わないと」



焔は、、困惑した、、


「夢夢ちゃん、、如月様をおばちゃんって、連呼した、、わね、、、怖い~、、」


「えっ、、おばちゃんって言って言いと、、如月のおばちゃん言ってたよ」


「如月様に、そう言えるのは、夢夢ちゃんだけよ、、春樹だって、言えないよ」


「そうなの、、、如月のおばちゃん偉いんだ、、、」



焔は、夢夢に


「夢夢ちゃん、、四神って知ってる」


「知らないよ、、、」


「もう、、有名よ、、白虎、玄武、朱雀、青龍、、よ、、わかった、、、」



夢夢は、思い出した、、、


「あっ、その話し、、おじいちゃんから聞いた事があるよ、、青龍が仲間になったって」


「その青龍が、、、如月様よ、、、もう、1万年、生きているのよ」



夢夢はニコッと笑って、、、


「へえ~、、如月のおばちゃん、、結構、有名なんだ、、、」


「え~、、それでも、、夢夢ちゃん、、、、如月様をおばちゃんと呼ぶの、、凄いわね」



焔は、、夢夢に、、


「夢夢ちゃん、、今度、困った時はいつでも私を呼んで、、夢夢ちゃんの式神でもあるのよ、、、」


「うん、わかった、、焔ちゃん、、」


「焔ちゃんか、、私、、2千年も生きているのよ、そんな私を、、焔ちゃんと呼ぶの、、お友達みたいね、、夢夢ちゃん凄いわね、」


焔は笑って、、掛け軸に戻った、、、



疲れた夢夢は、、自分の部屋に行くと、、


珍しく早く寝た、、、







美波のお誘い、、、






それから5日後の、金曜日、、



放課後の教室で、、、



夢夢達は、帰る準備をしていた、、



すると、美波が、、、何かを手に持って


「ねえ、、夢夢、由美、春菜、、良いかな」


「えっ、、美波、、何、、」


「美波、、そのチケット何なの、、、」



夢夢が、、、


「お化け屋敷のチケットなの、、お化け屋敷は得意よ、、怖くないし、、でも、人混みはイヤだけど、、、」



由美が、、、


「夢夢ちゃん、、、違うでしょう」



チケットを見た、、春菜が、、


「あ~、、これ、、今人気の、、アイドルのコンサートチケットじゃない、、、美波、、これ、どうしたの、、、」



「親戚のお姉ちゃんが、くれたの、、芸能関係の仕事をしているから、4枚あるわ、、、行かない、、、」



夢夢は、、美波に聞いた、、


「えっ、、美波、コンサートって、、あのコンサートの事、、だよね、、、」


「またなの、、、それ以外に何があるの」


「え~、、また、人混みなの、、大勢、人のいる所に行くの、、、」


「あたりまえでしょう、、大人気なんだから、、コンサート会場は、満席よ」


「私、、生きて帰れるかしら」



由美が、、、


「夢夢ちゃん、、社会科見学、第2段だよ」


「早くない、、先週、、遊園地に行ったばかりだよ、、、」



「大丈夫でしょう、、、」



春菜は、、、、


「私、、このアイドルの歌、いつも歌っているのよ、、、、あっ、、、夢夢ちゃん、、今度は一緒に、カラオケ行こうね、、、」



「え~、、ハードル高いよ、、生まれて一回も行った事がないのよ、、、カラオケ何て、、歌だって知らないし、、」



美波が、、、


「あんた、、ドラマはよく見てるじゃない、、その主題歌って結構、ヒット曲が多いのよ、、覚えたら良いじゃない」


「ドラマはよく見るけど、、歌は覚えれれないわ、、」


「今度、、カラオケ行くまでに、練習してね、、、わかった、夢夢ちゃん、、」


「ハードル高くない、、、無理だし、、」



由美は、笑って、、、


「は~い、、夢夢ちゃん、、それも決定ね、、社会科見学、第3段ね、、」



美波も、ニコッと笑っていた、、


「夢夢、、頑張ってね、、、」


「美波、、お母さん、、スケジュール、、詰めすぎだよ、、、夢夢、、死んじゃうよ」


「あんた、、そんなんで死なないわよ、、」


「はあ~、、気が重い、、、普通って難しいわ、、、」



すると、美波が、、


「夢夢、、コンサートは行くわね、、」


「う、、うん、、、わかったわ、、で、、いつかな、、、」



「明日よ、、12時よ、、、また、あなた、遅刻しそうだから、、10時30分、、あなたの家の前に集合ね、、」



夢夢は困った顔で、、、


「え~、、お父さんが、、連絡事項は3日前に報告してって言ってたよ」


「お父さん、関係無いでしょう」



夢夢は小さな声で呟いた、、、


「、、、、明日、土曜日で、、ゆっくり寝れると思ったのに、、、」



「夢夢ちゃん、、、普通の女の子は、、土日は、、いろいろとやることあるのよデートとか、、、」


「夢夢、、普通じゃないもん、、」


「だから、、私があなたを普通にするのよ、、、、、あなたの将来が心配だから」


「わかったわ、、、美波お母さん、、、

夢夢、、頑張る、、、、、普通になる、、

と、、、思う、、」



由美と春菜は、、、


「夢夢、、頑張って、、普通の女の子になるのよ、、、」


「え~、みんな、、私って、、そんなにおかしいの」


「あんた、、自覚症状ないの、、」


「、、、うんん、、、、あるかも、、」



夢夢達は、学校を後にした、、、




夢夢のお家、、、



大広間、、テーブル横で、、


夢夢は、また、明日行くコンサート会場をスマホで検索した、、、


「え~、、この間の遊園地程では無いけど、、2千人も入るの、、、、外じゃないし、、混んでて、イヤだな、、女の子のアイドルだから、、男の子も、いっぱいいるのかな、、やだ、、、夢夢は耐えられないわ」



そこにお母さん来て、、、


「夢夢、、何をしているの、、、」


「あっ、、お母さん、、明日、、美波達と、コンサートに行くの、、」



お母さんは、心配そうに、、、


「え~、、この間、遊園地に行ったのに、、今度はコンサートなの、、あんた、大丈夫なの、、、行けるの、、」


「、、、、わからない、、、」


「、、、」



夢夢は、美波に言われた事を話した


お母さんは、納得して、、、


「美波ちゃん、、凄いわ、、私も、夢夢の将来が心配だもの、、このままじゃダメだって、、、」


「えへへ、、、少しずつ変えていくわ、、」



「美波ちゃん達も、大変ね、、あなたのお守りは、、、、」


「あっ、大丈夫だよ、、美波達も、夢夢に助けられたからと言ってたよ」



お母さんは、困惑して、、、


「えっ、、そんな事は、してないでしょう」



夢夢は思った、、、


「あっ、そうだ、、お母さん、ルナの事を知らないんだ、、、お父さんも、お母さんも、陰陽道、何て、信じていないもんね、、、、ご近所さんには、、陰陽師のおじいちゃんは有名なのに、、」



お母さんは、、ニコニコと笑って、、、


「もう、、美波ちゃん達に、いつも助けてられて、ばかりじゃないの、、、あなたは、」



夢夢は、不満に思った、、、


「私、、結構、人助けを、してるのよ、、、お母さんには、言えないけど」



「夢夢、、ところで、何時に待ち合わせなの、、」


「うん、、美波が、12時の公演って、言ってた、、10時30分に、私の家の前に集合だって、、、」



お母さん、、不思議そうに、、


「何で、家の前なの、、、」


「うん、、夢夢は絶対、時間どおり起きないし、遅刻するからだって、言ったよ」


「、、、はあ~、、、あんたは、、、」


お母さんは、ため息をついた、



「どうしたの、、、お母さん、、」


「もう良いわ、、早めに寝るのよ」


「この間より、遅いから大丈夫だよ、、」


「寝なさい、、美波ちゃん達に迷惑かけるでしょう」



夢夢は、お風呂に入り、、夕食を少しだけ、済ますと、、部屋に向かった、、、



「え~、、まだ10時だよ、、寝れないよ」



夢夢は、スマホでゲームをしようと開いたら、、おじいちゃんからメールが入っていた



「あっ、、、おじいちゃんからメールだ、」



「かわいい、、、夢夢へ、、おじいちゃんだよ、、、この間、封印の間に、入ったと如月様から聞いたけど、、危ないから、千年扉には入ったらダメだよ、、」



夢夢は、思った、、、


「、、、、美波達と、封印の間に、入って、扉が開いた事は、、おじいちゃんに内緒にしないと、、心配するわ、、」



夢夢は、、おじいちゃんに、わかった、、とメールをした、、、、



「あっ、、、ゲーム、、ゲームだよ、、」



夢夢はゲームに夢中になった、、気がつけば


夜中の2時過ぎになっていた、、、


「え~、、うそ、、こんな時間、、眠くない、、、、もう、、夢夢のバカ、、」


夢夢は、、目を閉じたが寝れなかった




朝、、9時過ぎ、、、



「ねえ、、、夢夢、、起きたの」


「、、、起きてない、、」


「あっ、、、じゃあ、大丈夫ね」


「え~、、起きてないって言ったじゃない」


「それだけ、しゃべっているなら大丈夫でしょう、、、早く用意してご飯を食べてね」



夢夢は、仕方なく起きて、、出かける準備をした、、、







コンサートで起きた、非常事態、、






夢夢は、キッチンで、、しばらく、ぼっ~と


していた、、、


「ねえ、、、もう、10時になるのよ、、、ご飯を食べて、、片付けられないじゃない」



夢夢は、ご飯を一口食べた、、、


「夢夢、、お小遣いは持ったの、、」


「うん、、大丈夫、、空間ボックスにしまってあるから、、、」


「そう、、じゃあ良かった、、、、えっ、、くうかんって、、、それ何よ、、」



夢夢は、、まずいと思い、、、ごまかした


「あっ、まずい、、お母さん、おサイフの事を女子校生は最近そう言うのよ、、、」


「そうなの、、、」



すると、、インターホンが鳴った、、、


「あっ、、、美波達だ、、、お母さん、行って来ます、、、」


「気をつけてね、、」



夢夢は、、門横の出口から出た、、、


「あっ、夢夢、、ちゃんと起きていたのね」


「大丈夫よ、、最近、遅刻なんてしないよ」


「良い子だね、、」


「美波、、幼稚園児じゃないのよ」



夢夢達はあわてて、駅に向かった、、



最寄りの駅から電車に乗ると、20分で、、

コンサート会場に着いた、、、



コンサート会場は、長蛇の列になっていた、


「うわ、、この間より並んでいるじゃない、、、夢夢は、大丈夫なの」



夢夢達が、列に並ぶと、、周りの男の子達は

ざわついた、、、



「えっ、かわいい、この子達も、芸能人なのかな、、、」


「わあ、あの子、すげえ美人、、アイドルなの、スタイルもいい、、」


「、、、かわいい、、写真撮りたい」


「本当に、レベルが高いな、、今日のアイドル達よりかわいいと思うよ、、」



夢夢は、視線が嫌で、、


「美波、、また、ジロジロ見てる、、やだ、、」


「はいはい、、、気にしないの」



そんな事はお構いなしの、春菜が、、、


「本当に、人気があるのね、、グッズ無くならないよね」



由美も、、


「そうね、、、、私も、欲しいのに」



夢夢は、知らないと、、、


「えっ、、グッズなんて、売っているの、、誰が買うの、、、」


「もう、、ファンがたくさんいるのよ、、、みんな買うわよ、、」



春菜は、、、


「夢夢、、あたりまえでしょう、、、それも目当てなのよ、、」


会場に、入ると、、グッズ売場で急いで買い物をすませて、、席に着いた、、



しばらくすると、、ステージが明るくなり


アイドルらしい、大勢の女の子達が現れると、、、、会場は、盛り上がった、、、



アイドルのコンサートが始まった、、、



ステージではアイドルグループの歌とダンスが始まると、、みんなは立って応援していた、、、



由美と春菜も、立って、大きな声で応援していた、、、


「美波、、、ついていけない、、みんな、、疲れないの、、、」


「もう、、おばあちゃんじゃないのよ、、、夢夢ちゃん、、これ、、あなたが見ている、ドラマで使われた歌よ、、」


「え~、、そうなの、、全然、わからないよ、、毎回見てるのに、、スマホでゲームしながら、、、」



美波は、呆れて、、、


「あのね、、そのせいね、、ドラマの時はスマホは止めてね、、夢夢ちゃん、、」


「うん、美波お母さん、、前向きに検討します、、、」


「すぐに、、やって、、、」






始まった、災難、、、






第一ステージが終わった時、、異変が起こった、、、、



会場内に警報が鳴った、、、



お客達は、、大きな声で騒ぎ始めた、、、



美波達も、驚き、、周りを見た、、、



夢夢は、美波に、、、


「ねえ、、美波、、これも演出なの、、」


「違うわよ、、、何が起こったの、、、」




警報は、鳴り続き、、アナウンスで火事が発生したと、、、興奮した様な、、大きな声で伝えた、、、



関係者らしき人達が、、、会場の出口に、誘導し始めた、、、


客達は、、混乱して、出口に急いだ、、、



美波は大きな声で、、、叫んだ、、


「夢夢、、由美、春菜、私達も、逃げるわよ、、」



すると、出口の扉を開けた、先頭の人が、、


「ダメだ、、火の勢いが凄くて出れない」


「こっちの出口もだ、、」



客達は、パニック状態になった、、


「おい、、スプリンクラーは、何で、動かないんだ、、故障なのか、、」


「消防車は、来ないのか、、、」



客達は、全員、、、関係者に怒鳴った、、


「おい、、どうするんだ、、どうして、火事になったんだ、、」


「、、、、」


「おい、、なにか言えよ、、」


「予告があった、けど、冗談だと、、」


「おい、、じゃあ、何で、スプリンクラーは動かないんだ、、」


「わからない、、、、何者かに、動かない様に操作されたのか、、、」


「ふざけるな、、、どうにかしろ、、」


客達は、パニックになった、、、


「俺達はここで焼け死ぬんだ、、、」


「あ~、、神様、、助けて、、くれ、、」



夢夢達は、後ろの方で、見ていた、、、


「えっ、、私達、助からないの」



すると、由美が、、、


「夢夢、、ルナなら、どうにか出来るんじゃない、、」


「由美、、ルナは、夜しか現れないのよ」



すると、夢夢が、、、


「美波、、由美、、春菜、、、私、焔に頼んでみるわ、、、」


「あっ、、、焔ちゃんなら、昼間でも大丈夫だよね、、夢夢、お願い、早くして、、、」


「わかったわ、、美波、、、」



夢夢は、目を閉じると、、、、焔の気を見つけた、、、


「焔、、助けて、、、」



夢夢の声は、、焔に届いた、、、


「、、、えっ、、夢夢ちゃん、どうしたの」


「とにかく急いで私達の側に来て、、」



夢夢の家の、、封印の間、、、、



焔の掛け軸から、淡い光が広がると、焔が掛け軸から出てきた、、、


焔は、、すぐに、、、霊道に消えた、、、、


「急がないと、、、夢夢、、大丈夫なの」



焔は、、すぐに、夢夢の気をたどり、、霊道を急いで進むと、夢夢の前に現れた、、、



焔は、すぐに、、妖術で、夢夢達だけに見える様にした、、、


「夢夢、、みんな、どうしたの、、」



夢夢は、焔に、、、


「焔、、誰かが火をつけたらしくて、周りが火の海で、ここから逃げれないの、、、」



焔は、夢夢の耳元で、ささやいた、、、


「えっ、、だって、夢夢ちゃん、空間の狭間、陰陽道の妖術で、霊道を作れるじゃない、、、、それで外に、脱出、出来るわよ」



夢夢は困って、、、小さな声で焔に言った


「焔ちゃん、、美波達は良いわよ、、他の人達はどうするの、全員、霊道で助けるの、、こんなことがバレたら、、、、大変な事になるしょう、、、」



焔は、美波達にも聞こえる様に、、


「えっ、、人助けなのよ、、崇められるでしょう、、、じゃあ、私が霊道を作るから、それで全員、避難させるわ、、、」


「ダメ、、絶対、陰陽道の妖術は、バレちゃいけないの」



美波達も、うんうんと、うなずいた


「焔ちゃん、、、、陰陽道は、、私達の秘密なのよ、、」


由美と春菜も、


「焔ちゃん、、お願い、、、」



焔は、困って、、、


「現代って面倒くさいな、、平安時代なら、崇拝されたわよ、、、」



夢夢達、、全員で、、、


「とにかく、、自然に解決させたいの」



焔は、、、少し考えると、、、


「ええと、、、じゃあ、この火をつけた犯人はどうするの、、」


「あっ、、、そいつは、酷い目に合わせても良いわよ」


「夢夢、、殺したらダメなのよ、、、」


「えっ、、焔、ダメだって」


「手加減、出来るかしら、、」



焔は考えて、、、


「あっ、、、夢夢ちゃん、この火を消すのに、春樹の式神にぴったりの奴がいるわ」


「誰でも良いわよ、、早く消して、、」


「夢夢ちゃん、、あなたの式神でもあるのよ、、呼んで、、水龍を、、、」



「えっ夢夢が、呼ぶの、、焔、、わかったわ、、、水龍来て、、、」



夢夢の体から、、、、、柔らかい光りが溢れると、、



会場内の、上の方に、、大きな龍が現れたが、、夢夢達、以外、他の人達は見えなかった、、、



美波達は、驚いたが、、、


「えっ、、凄いわね、、夢夢、、あれも、、おじいちゃんの式神なの、、」


「うん、、美波、、そうみたい、、、」



春菜は、、感激して、、、


「私、、アニメのファンタジーって大好きなのよね、、凄いわね、龍なんて、本物よね」



由美は、後ろに下がって、、


「少しだけ、、怖いわね、、、」



すると、水龍が、夢夢達だけに聞こえるように、、、、


「あれ、、、焔、、春樹様は、、どこ、、」



すると、焔が、、


「水龍、、お前を呼んだのは、、春樹の孫の夢夢だぞ、、」



水龍は、焔と夢夢を見ると、、、


「おお、、、春樹様や、晴明様にも匹敵する妖力ですね、、夢夢様、、命令を」



夢夢は、とりあえず、水龍に言った



「水龍さん、、ええと、、、この、会場の周りの火を消してくれないかな、、、」


「そんな事で、良いのですか、、では、、」



水龍は壁をすり抜けて、激しい炎の中を、


飛び回りながら、、大量の水で、一瞬で火を消した、、、



水の音を聞いた、客の1人が、会場の扉を開けた、、、、廊下の火は消え、水浸しになっていた、、、


その様子を見た、、客達は、、、


「お~お、、スプリンクラーが発動したのか、、それとも、、消防車が火を消してくれたのか、、、」



火が、収まると、客達は、急いで、会場の外に避難した、、、、



夢夢達も、、一緒に外に出た、、、、



コンサート会場の前の広場、、、



「えっ、、まだ、消防車は、来てないぞ、、凄いな、この会場のスプリンクラーは」


「あれだけの炎、、一瞬で消したぞ」


客達は、歓声を上げた、、、


客と、一緒に避難したコンサートの関係者達は、、


「スプリンクラー、、作動したのか、、」


「さっき、会場の運営会社の人、昨日から故障中と、言っていなかったか、、、」


「そうかも、、、でも、、、助かったから良いよ、、」




水龍は、、優雅に、空に舞い消えて行った



客達は、、スプリンクラーのお陰で助かったと、歓声をあげた、、、



美波達は、、、悔しそうに、、、


「え~、、火を消したのは、夢夢が呼んだ、水龍なのに、、」


「悔しいな、、みんなには見えないなんて」


「そうよ、、大きな声で言いたいわ」



すると、夢夢が、、、


「美波、由美、春菜、見えたら、、今日のニュースで、日本中、大騒ぎだよ、、、」



春菜が、、、怒った様に


「でもさ、、なんか、腑に落ちないよね、、助けてあげたのに、お礼も言われないのよ」


「良いの、、良いの、、目立ちたくないから、、、」



春菜は、、、


「夢夢って変わっているわね、、そんなに美人だったら、、私だったら、、目立ちたいわ、、、憧れの人になるのよ、、」



「え~、、イヤだ、、ひっそり暮らしたいの、、、誰にも邪魔されないで」



由美も、、、


「え~、もったいないわ」



すると、美波が、、、


「春菜、由美、、この子は、こう言う子なの、、変わっているの」


「美波、お母さん、、良くご存じで、、、」



すると、焔が、、、


「夢夢、、、みんな、、もう大丈夫みたいだから、私は掛け軸に戻るわよ」



「あっ、焔、、犯人は、、、」


「夢夢、、あそこを見て、、」



焔の指差す方に、、警備員に取り押さえられている、火傷をおって、気絶した男がいた

側には、、ガソリンの容器も落ちていた



「こいつだ、、放火を予告した男は、、こいつガソリン臭いぞ、、、」



男のリュックには時限発火装置みたいのが入っていた、、、



すると、由美が、、、


「自業自得ね、、自分で付けた、火で火傷をおったのね、、」



焔は、ニコッと笑っていた、、、



それを見た、美波が、、


「焔ちゃん、、あなたね、、夢夢に言われて犯人に何かしたでしょう、、、」


「えっ、、美波さん、、知らないわ」


「夢夢、、知ってるでしょう」


「ええと、、焔、、言ったら」



「ええと、、天の雷と言う妖術で天罰を与えたわ、、死なない程度に」


「まあ、良いか、、火事でみんなをこんな目に合わせたんだから、、そのくらい」



焔は、みんなに手を振ると、空間に消えた



美波達は、、、


「あ~、コンサート台無しね、、、」


「しょうがないよ、、明日は日曜日だし、、みんな、何するの」


「今のところ、、予定は無いわ」



すると、夢夢が、、、


「夢夢は、あるよ、、、お昼まで寝て、、スマホでゲームして、、また、お昼寝して、ゲームするの、、、」



美波は、呆れて、、、


「夢夢ちゃん、、それは、予定とは言わないの、、ただの、怠け者じゃない」


「えっ、美波、、私は、、怠け者なの、、」


「あんた、、自覚無いの、、、」


「良く言えば、、、自由人かな、、、」


「ダメよ、、わかったわ、、由美、春菜、、夢夢、明日の予定が決まったわよ」



夢夢はまずいと、、、


「ええと、、美波、、出かけるのは今週はもう、やめようよ、、、」



美波は、、ニコッと笑うと、、、


「あら、、夢夢ちゃんは出かけなくて良いのよ、、、」



夢夢はほっとした、、、



すると、美波が、、、


「由美、春菜、、明日は夢夢の家、探険隊、第2回よ、、、」



由美と春菜は、、、


「お~、、、楽しみ、、、」


「ちょっと怖いけど、、興味あるわ」


「あっ、そう言えば、、焔ちゃんに、もっと色々と情報を教えてもらいたいわ」


「そうね、、千年扉の事も、、、」


「見ていない2部屋と地下室や残りの蔵もね、、、」


「夢夢ちゃん、、そう言う事よ、、よろしくね、、、」



夢夢は困った様に、、、美波達に、、


「え~、、、お父さんに聞いてみるけど、、ダメじゃないかな、、、たぶん、、、」


「良いでしょう、、ただ、お友達が遊びに行くだけなんだから」



美波は、、みんなに向かって、、、


「決定ね、、、じゃあ、明日の12時でどうかしら、、夢夢はどうせお昼まで寝ているでしょう、、、、」


「美波お母さん、、良くご存じで、、」



「じゃあ、、帰ろうか、、」




夢夢達は、コンサート会場から帰った、、、

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