怪し、夢魔の夢叶えましょうか

川崎ヒロト

第1話怪し、夢魔の夢叶えましょうか

怪し、夢魔の夢叶えましょうか、、




その1、、、友達の恋、、、




なぜ、、現代に、、、、





ええと、、、私の名前は、、、、安倍夢夢


(あべのむむ)、、、ねえ、おかしな名前で


しょう、、、




実は、、私のお婆ちゃんは、、夢魔、、、


っていう妖怪?、、、かな、、、


なぜ現代に現れたのか、秘密みたいだけど



それが、陰陽師の末裔の、カッコいいおじい

ちゃんに惚れて、、



いわゆる一目惚れかしら、、、、、



自分の正体を言ってまで、一緒になりたかっ


たみたいなの、、、



でも、陰陽師の末裔のおじいちゃんは、知っていたみたいよ、、、



だって、おじいちゃんのご先祖様は、平安時代の有名な陰陽師、安倍晴明らしいわ



二人共、今は、いないけど、、、えっ、、


勘違いしないで、生きているわよ、、




悠々自適に世界旅行に行ってるのよ、、、、


おじいちゃんが色んな国の部族から、、何か


新しい妖術のヒントを探すんだって、、もう


一年も帰って来ないわ




お父さんやお母さんは、普通の人間だよ



お父さんは、自分のお母さんのルーナおばあ


ちゃんの事、外国人だと思っいるみたい、、



私だけが、、、おじいちゃんとおばあちゃんの


能力を色濃く受け継いだみたいね、、、





気だるい、朝、、、まだ暗い、、、、



夢夢は、ベッドの中で、、窓の外を見ていた


「あ~、、もう朝なの、、でも暗いわね、、あっ、、、雨か、、眠いな、、」



夢夢は、夜型人間だ、、お婆ちゃんの血を受け継いでいるのか、朝は弱い、、、



部屋にノックの音が、、、



「夢夢、、、もう朝よ、、早くご飯を食べないと学校に遅れるわよ」



「お母さん、、、、起きているわよ、、」



夢夢は、ベッドから起きると、学校に行く準備をした、、、



ふと、部屋の窓から、外を見ていた、、、


「ここは、タワーマンションが多くて、、、見通しが悪いわ、、どうして私の家は昔風の家なの、、おじいちゃんが、東北の先祖の家を真似したみたいね、、、、、大きなお屋敷ねって言われるけど、古くさいわ、、、」



夢夢が住んでいる所は、、大都会の近くの


割りと大きな都市、、、



夢夢は近くの女子高校に通う、高校生、、



テーブルに用意してあった、朝食の前にすわると、、、夢夢はため息をついた、、


「あ~、、お腹空かない、、、」


「ダメよ、、食べないと、、育ち盛りなんだから」


「、、、、」


夢夢は、少しだけ朝食を食べた、、、



まだ、眠たそうな夢夢は、キッチンの椅子に腰掛けて、ぼ~っとしていた


「夢夢、、あんた、、まだいたの、、、学校に遅れるわよ、、、傘、忘れないで持ってくるのよ、、忘れ物多いんだから、、、」


「もう~、、わかったわよ、、、、、お母さん、、、、まだ眠い、、、」



「遅くまで起きているからよ、、、」







友達、、美波の悩み、、、






夢夢は、大急ぎで学校に行った、、


と、、、言っても夢夢の家から学校までは


ほんの数分である、、、



夢夢の後ろから女の子の声が、、、


「夢夢、、待って、、、」


「あっ、、、美波、、どうしたの、、、、、いつも先に教室にいるのに、、」


「はあ、、、はあ、、疲れた、、」


「珍しいわね、、、美波がこんな時間に、、」


「昨日、、寝れなかったのよ、、」


「私は、、、いつもよ、、」


「夢夢、、、一緒にしないでよ、、」


「どうしたの、、」



「、、、、、ちょと、、悩みが、、」


「えっ、、なに、、」


「学校に遅れるわよ、、、後でね、、」



夢夢達は、急いで学校に向かった、、、、



学校につく頃には、もうギリギリの時間になった、、、、


「もう、、夢夢、、遅いよ、、、」


「美波、、眠くて動けない、、」



美波は呆れた、、、


「夢夢、、もう、教室に着くわよ、、、、、これから授業が始まるのよ、、大丈夫なの」


「、、、ダメかも、、」



二人が教室に入ると、、、



クラスメートが、、



「あっ、、美波、、夢夢、おはよう、、」


「夢夢、、相変わらずね、、ギリギリだよ」



「美波、、どうしたの、、あんたがギリギリなんて珍しいわ」



美波は、苦笑いをした、、



二人は、みんなに、あいさつしながら、、


教室の後ろの方に向かった、、、



夢夢と美波は、隣同士の、机に座ると、、、



「もう、、、夢夢、、1時間目は、数学よ、、早く用意をしないと」



「え~、、1時間目から数学なの、、、、、苦手なのに、、、」



ほどなくして、、先生が教室に入って来て、

1時間目の授業が始まった


「、、、、テンション、、下がる、、、」


「しっ、、夢夢、、先生に聞こえるわよ」




午前中の授業が終わると、夢夢はもうヘロヘロだった、、、




「あ~、やっと午前中の授業が終わったわ」



すると、美波が、、、


「夢夢、、お昼どうする、、一緒に食べようよ、、、お弁当じゃないでしょう」



「え~、、お腹空いていない、、、」


「あんた、、本当に少食ね、、、早く学食に行くわよ」


「ん~、、、わかったわ、、」




学校の食堂、、、



夢夢達の学校の食堂は、カフェテラスの様な

きれいで、おしゃれな雰囲気の空間だ、、


窓際のテーブル席に、夢夢達は座ると、、



窓の外はまだ、雨が降り続けていた、、



「え~、まだ、雨降っているわ、、」



美波は、、テーブルの上を見ると、、



「ねえ、、夢夢、、そんなんでお昼、足りるの、、サラダとジュースだけなんて」



「だって、、お腹空いていないのよ」



美波は、夢夢を見ると、ため息をついて、、


「良いわね、、夢夢は、スタイルが良いし、顔だってきれいだし、、、」



夢夢も、美波の顔をじっと見て、、



「美波だってかわいいじゃない、、、」



美波は、深くため息をついた、、、



美波の様子を見た、夢夢は、、、


「どうしたの、、美波、、何かあったの、」


「、、、うん、、、」


「なに、、、お腹でも痛いの、、薬あげようか、、、」







夢魔の魔道具、、、






美波は、真剣な顔で、、、


「もう、、、夢夢、、、今朝、悩みがあると言ったでしょう、、、」


「あ~、、、、そう言えば、聞いた様な、」


「、、、、」


「ねえ、、どうしたの、、、」



美波は、少し恥ずかしそうな顔で、、、


「実はね、、好きな人がいるの、、、」


「え~、、本当なの、、誰、、、」



美波は、少し恥ずかしいと言いながら、、、


小さな声で、、、


「隣の男子校の同じ学年の、、鈴木大空君よ、、、あ~、言っちゃた、、、、恥ずかしいわ、、」


美波の顔は、少しだけ赤くなった



夢夢は、少し考えて、、、


「えっ、、あいつか、、、」



美波は、驚いた様子で、、、



「夢夢、、知っているの、、、」


「、、うん、、、、」



夢夢は、、思いだす様に、、、


「、、、小学校の6年の時、同じクラスだったわ、、、あいつか、、、」



美波は、ニコッと笑って、、、


「格好いいよね、、、スポーツマンで、、、サッカーとかしてるんだよ」



「えっ、、そうなの、、、中学は、知らないから、、、へえ~、、美波、、あれが好みなの、、、、」



美波は、また、恥ずかしそうに話した、、、



「最近、、通学路でよく会うんだ、、、、結構優しいんだよ、、本当よ、、、この間も、困っていた、おばあちゃんに道を教えたりしてたし、、、」


「へえ~、、、そうなんだ、、、」



美波は、真剣な顔で夢夢に、、、



「夢夢、、、どうしたら良い、、、女の子から、付き合って下さいなんて言えないわ」



「良いんじゃない、、、今は、、、別に誰が告白しても、、、」



美波は、少し不安そうに、、、


「やだ~、、、恥ずかしくて、無理、、、、それに、、断られたらどうするの」


「大丈夫だよ、、、、美波、結構かわいいから、、、絶対、、OKだよ、、、上手くいくって、、、」


「、、、、無理、、、断られたら私、、、」



夢夢は、、仕方ないと、、、


「あのね、、、勇気を出さないと、何も進まないのよ、、、」


「でも、、、やっぱり、怖いわ、、、、、、振られたらどうしよう、、、」



夢夢は、、、ポケットから、、かわいいハート💓のピンクの御札みたいな物を出した


「えっ、、、夢夢、、これは何、、、」



夢夢は、得意げな顔で、、、


「それはね、、私の、家系の昔から伝わる物よ、、護符と言うのよ、、夜、寝る時に枕の下に置いて置くと、、、、夢に精霊が、、ええと、妖精の様な者が出てきて、あなたの悩みを解決すると、言われているわ、、、、、たぶん、願い事を叶えてくれるわよ、、、」



美波は、困惑して、、、


「えっ、、本当に、、、何か少し怪しいわね、、、大丈夫なの、、、聖霊や妖精なんて、ファンタジーアニメに出てくる者でしょう、、、信じられないわ、、」



夢夢は、、怪しむだろうと思ったが、、、


「もう、、美波、いらないの、、、私の家は代々陰陽師なの、、平安の陰陽師が使っていた護符なのよ、、、」



夢夢は、心の中で思った、、、


「私は陰陽師じゃないけど、、、、、でも妖術は使うわ、、、」



美波は、軽くうなずいて、、、



「そうね、、夢夢の家は古いお屋敷だもの、、、、おじいちゃんが陰陽師の末裔と聞いた事があるわ、、、、、、夢夢、、わかったわよ、、信じるわ、、、このカードを使ってみるわよ、、、」



美波は、、ピンクの御札をポケットにしまった、、、、


「カードじゃないよ、護符だし、、」



学校の授業が終わり、、夢夢と美波は、、、

家に帰った、、、



夢夢の家、、、



夢夢はお風呂に入っていた、、、


「美波、、、恋しているんだ、、、、良いわね、、、青春って、、、、、私はまだいいかな、、、」



すると、お風呂のドア越しに、お母さんの声が、、、



「夢夢、、いつまでお風呂に入っているの、、もうすぐお父さんが帰ってくるのよ、、夕食、、早く食べなさい」


「え~、、お腹空いていないのに、、、」



「あんた、、朝だって全然食べていないじゃない、、ダメよ、、」


「、、、わかったわよ、、、」



夢夢は、夕食を少しだけ食べると、すぐに

自分の部屋に入った、、、



夢夢の部屋、、、



明日の授業の用意をしようとカバンを開けると、、、プリントに気ずいた、、


「あっ、、確か宿題があったわ、、、、、、私、数学は苦手なのに、、」



夢夢は、机に向かうと、少し時間をかけて宿題を片付けた、、、



「あ~、、もう、9時過ぎたじゃない、

疲れた、、もう、、やだ、、」








夢魔、あなたの夢を叶えましょうか






夢夢は、パジャマに着替えると、、ベッドの上に座った、、、



「美波、、あの、護符、をちゃんと使ってくれるかしら、、、」




「あれ事態に、効果なんてないわ、、、、、ただ、熟睡して夢を見やすくするのと、、、私が、美波の夢を探すのに便利なだけなんだけど、、、」




夢夢は、真剣な顔で、、



「早く護符を使って、、、そうしないと、、美波の夢にお邪魔出来ないわ、、夢じゃないと堂々と妖術だって使えないのよ、、、本当は使えるけど、、気味悪いと思われるから、現実には無理ね、、、」



夢夢は、思った、、、



「結構、、現実世界でも、使うと妖術は便利なんだけど、、、学校にだって一瞬で行けちゃうから、遅刻なんてしないのに、、」



などと、考えていたら、時間はどんどん過ぎていった、、、



「あっ、、、そんな事より、美波は、本当に護符を使ってくれるかしら、、、、普通は気味悪いと思うよね、、」



そう、、夢夢は、護符を枕元に入れた人の夢にお邪魔することが出来る、、、



悪夢を祓ったり、、悩み事を解決したり



人助けをする夢魔なのだ、、、



イタズラをする夢魔とは違うのだ、、、



「、、、でも、、友達とか、本当に困っている人しか助けないわよ、、、私は、普通の女子高生だもの、、、すべての人を幸せにする時間なんてないわ、、、」



普通の女子高生は、陰陽道妖術とか護符は使いません、、、それに、人の夢にお邪魔することは出来ません、、、





その頃、、美波は、、




ベッドの上で考えていた、、、


「、、、このカード、、どうしょう、、、、夢夢は、、夢に精霊、、妖精、が出てきて、願い事を叶えてくれると言ったけど、、、」



「少し、、怖いわ、、」



美波は、護符を手に持ったまま、なかなか


枕の下に入れる事が出来なかった



美波は、覚悟を決めて、、、



「ダメよ、、美波、、勇気を持たないと、、何にも進展しないわ、、」



美波は、枕の下に、夢夢から渡された護符を

枕の下に入れた、、、



「よし、カードは入れたわ、これでいいと、、、、後は、、静かに寝るだけよ、、」



「、、、でも、、どんな事が起こるかわからないから、、、寝れないわ、、、」



美波は、とりあえずベッドで横になった、、



しばらくして、、



呪符の影響なのか、、ベッドで横になった、美波は眠りについた、、、




夢夢の部屋、、、、



夢夢はベッドの上で座っていた、、



すると、、夢夢は護符の発動を感じた、、、


「、、、美波、、ちゃんと護符を枕の下に入れたわね、、、完全に熟睡したら、私の出番だわ、、、」



夢夢は集中して、妖力を高めた、、、



「美波は、ちゃんと寝てるわね、、、、、、美波、、あなたの悩みを解決するわよ、、」



「大好きな、美波が、、変な男と付き合わない様に、、相手の情報もつかんだわ、、、、うん、、以外と性格良さそうだわ、、あいつ、、小学校の時と全然変わらないわ、、、まあ、良いか、、合格よね、、、」



夢夢はベッドから降りると、、



「さてと、、準備は出来たわ、、、夢魔に、変身しないと、、夢夢のままでも妖術は使えるけど正体がバレたら、大変な事になるわ」




夢夢は精霊か、妖精にしか見えない様な、、夢魔の姿に、変身した、、、



夢夢は鏡に写った、自分の姿を見ると、、



「、、、よし、、別人だわ、、美波も絶対、私だとわからないはずよ、、、いつ見ても、、かわいい、、まあ、、このぐらいかわいくないと警戒するからね、、、」



「さてと、美波の夢にお邪魔するわよ」



夢魔に変身した、、、、、夢夢は消えてしまった、、、






美波の夢の中に、夢魔、現れる、、、






美波の部屋、、、



その頃、、、美波は、ぐっすりと寝ていた



「、、、、、、、、」



美波の夢の中、、、話しかける声が、、



「、、、美波、、、、美波、、、」



「えっ、、誰、、私を呼ぶのは、、」



美波の夢の中に、、、、、、、、、かわいい聖霊の様な、、妖精の様な女の子(夢夢)が現れた、、、



「え~、、これが夢夢の言っていた、聖霊、いや、、妖精なの、、かわいい、、」



「えっ、、、そう、、やっぱりね、、、私もそう思うわ、、、」



「えっ、、、」



美波は少し、困惑した、、



「、、、、夢夢からもらった、カードだからかしら、、この妖精みたいな人、、夢夢にどことなく似てるわね、、、」




夢夢は、まずいと思い、、、



「ええと、、、私は夢夢の式神、、夢魔の、ルナよ、、、妖精、、みたいな者よ、、、、、決して夢夢じゃないわよ」



「えっ、、、式神と言ったら、、アニメで見た、、陰陽師が使う家来みたいな者じゃない、、、夢夢は陰陽師なの、、、」



夢夢はあわてて、、、



「あれ、、まずい、、違う、、違う、、、、ええと、、ははは、、、そんな事は良いじゃない、、、」



美波は、夢だからまあ良いわと思った


「まあ、良いか、、、でも、、本当に雰囲気、夢夢と似てるわね、、」




夢夢は気を取り直して、、、



「もう、、そんな事は良いの、気にしないで

、、それよりも、、悩みがあるんでしょう」



美波は、少し恥ずかしそうに、



「えっ、、、あるけど、、、」



夢夢はニコッと笑って、、


「ほら、美波、私に、教えないと、、何も始まらないわよ、、、」



「あのね、、私、好きな、、えっ、、ルナ、聞いてるの、、、」



「えっ、ルナ、、あっ、、、、今はルナだったわ、、、急に呼ぶから、設定を忘れたわ、、美波とやら、、、早く悩みを言って」



美波は、少し恥ずかしそうに、、


「私、、、好きな人がいるの、、、、、、、キャー、、、、恥ずかしい、、、、言っちゃったわ、、」



夢夢は小さな声で呟いた、、


「知っているけど、、昨日、聞いたし、、」



「えっ、、何か言った、、、」


「まずい、、、何も言わないわよ、、」


「何か、やっぱり夢夢と似てるのよね、、、本当は夢夢じゃないの、、、」



「話をそらすな、、、美波、、」




夢夢は、小さな声で呟いた、、


「まずい、、まずい、、つい、いつものクセで普通に美波と話したわ」







夢魔の夢を叶えましょうか、、、






美波は、気を取り直して、、、


「でも、、私、告白する、勇気がなくて、、だって断られたら、、、」



「美波、、言わないと始まらないのよ」



美波は、ニコッと笑って、、、


「、、、、、、、あっ、そうだ、ルナ、恋が叶う物とかあるの、、、媚薬とか」



「あるけど、、、美波、あのね、、そんな物を使ったって、、偽物の恋は長く続かないのよ、、、」



「、、、やっぱり、そうか、、」



すると、夢夢は、手のひらのアメの様な七色の物を美波に見せると、、、



「えっ、、、ルナ、、これは、何、、」



「これは勇気丸と言って、、有名な薬師(くずし)が作った秘薬よ、、口の中で一瞬で消えるわ」


「えっ、、でも、、」



「言わなければ、何も始まらないわよ、、、これがあなたの勇気を後押ししてくれるわよ、、、」


「ルナ、、、わかったわ、、試して見るわ」



「大丈夫よ、、美波、かわいいし、、」



「あれ、、夢夢と同じ事を言ってる」



夢夢はまずいと思った、、、


「とにかく、、好きな人の前で飲んで、、、勇気を持って告白しなさい、、」



「わかったわ」



「がんばってね、、、美波、、」



そう言うと、夢夢は、美波の夢から消えた




夢夢の部屋、、、



ベッドの前に、夢夢が現れた、、



「疲れた、、、美波、ちゃんとあの、勇気丸を使うかしら、、大丈夫よね、、」




夢夢は元の姿に戻ると、、ベッドの上に横になると、、携帯を開いた、、、、



「あっ、、寝ないと、、もう、12時過ぎているじゃない、、、また寝不足になるわ」


「え~、、全然、、眠くない、、、」



夢夢は、、また寝不足になった、、、






美波の運命、、、






次の日の朝、、、



夢夢はまだ夢の中、、、



夢夢の部屋にノックの音が、、



「夢夢、、まだ起きていないの、、、」



「、、、、う~、、、えっ、、もう、、、、朝なの、、、、眠い、、、」



夢夢は、、携帯を手に取ると、、、7時半を過ぎていた、、、


「ほら、、、起きてね、、、もう、、、、、朝ごはんの用意は出来ているのよ、、、」



「え~、、、朝ごはん、、いらない、、」


「ダメよ、、、少しでも食べなさい、、」




夢夢は小さな声で呟いた、、



「もう、、、私は、、みんなの悩みを解決すると、、お腹一杯になるのよ、、、ご飯何ていらないわ、、、」



夢夢は、、着替えると、、キッチンのテーブル席で、朝ごはんを見ていた、、、



「無理、、、ご飯、なんて食べないでも、、生きていけるわ、、、全然、、お腹空いていないし、、、」



ご飯を一口食べると、箸を置いた、、、



「夢夢、、、あんたは、、全然食べていないじゃない、、もう、、、」



「だって、、お腹、一杯なんだもの、、」




その頃、美波は、、、



「いつも、、鈴木君が、登校する時間だわ、、、確か、、あそこを曲がると、、、、いつもいるのよね、、、」



大きなお屋敷の角を曲がると、、鈴木君の、姿が見えた、、、



「ええと、、、、昨日、ルナが、渡してくれた、、アメ、、これを飲むと、、告白が出来るのよね、、、神様、、どうか断られない様に、お願いします、、、」



美波は、口に、勇気丸を含むと、、、勇気丸は一瞬で溶け、不思議な感覚になった、、、



「えっ、、何か、上手くいくように思えるわ、、、」



美波は、鈴木君に駆け寄ると、、、



「あの~、、鈴木君ですよね、、、」


「えっ、、君は、、、確か、、」


「私、、、美波と言います、、、ずっと鈴木君が好きでした、、えっ言っちゃったわ、私、積極的、、、」



「えっ、、、、」



「お願いします、、、私と付き合っていただけませんか、、、」


「俺で良いの、、、、君、、隣の女子高の、夢夢と友達の子だよね、、俺も、ずっと気になっていたんだ、、、、」



「えっ、、、」



鈴木君は、少し恥ずかしそうに、、、


「いつも見かけるし、、たまに夢夢と一緒にいるから、、夢夢にどんな子か聞こうと思っていたんだ、、」



「え~、、そうなの、、、」



「俺の方こそ、、付き合ってください、、、ずっと気になっていました」


「え~、、、良いんですか」


「ずっと、、かわいい子だと思っていたんだ、、、」



美波は、ニコッと笑ったが、照れくさかった


「えっ、、、こちらこそお願いします」




夢夢は、、、妖術、千里眼でこの様子を見ていて、、思わずニコッと笑った、、、



「美波、、良かったね、、、これで、私も、一安心だよ、、」



夢夢のお母さんは、まだキッチンのテーブル席で座っている、夢夢を見て、、、



「夢夢、、何喜んでいるの、、、あなた、、もう、学校が始まる時間じゃないの」



夢夢は、携帯を開くと、、8時半を過ぎていた、、



夢夢はあわてて、、、


「え~、、まずいわ、、、、おじいちゃんの妖術、、空間の狭間、、霊道を使わないと間に合わないわ、、、学校、、、、、、あっ、、お母さんがいるから使えないわ」




その日は、夢夢は遅刻した、、、




「はあ~、、、人助けも、、ほどほどにしないと、、ダメね、、、」

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