怪し、夢魔の夢叶えましょうか、2話

怪し、夢魔の夢を叶えましょうか、、2、、







美波の報告、、、






夢夢は遅刻して、1時間目の休み時間に、、こってりと先生に注意を受けていた、、、、



教室、、、では、、、



「あっ、、、夢夢が帰ってきた、、」



美波は、心配そうに、夢夢に近ずいた、、



「あっ、美波、、さんざんだよ、、、、疲れたわよ、、、」



「もう、、夢夢、、自業自得でしょう、、、あれだけ、早起きしないとダメって注意したのに、、、」



夢夢達は、自分の机に座った、、、




夢夢は、、昨日の事を知らないふりして聞いた、、、


「それはそうと、、美波、、護符は使ったの、、」



「えっ、カードの事、使ったわ、、」


美波は、ニコッと笑って言った



「で、、どうだった、、」


「夢夢の言ったとおり、、夢の中に妖精見たいな人が現れたわ、、」



夢夢は、うんうんとうなずいた、、、



「あの子、、、ルナとか言っていたけど、、夢夢と似ていたわ、、」



「えっ、、私は、自分の部屋にいたわよ」



「あたりまえでしょう、、人間が思いどうり、人の夢に現れる事なんか出来ないわよ」



夢夢は小さな声で呟いた、、、


「えっ、そうなの、、、妖術を使うと簡単なのに、、」



「夢夢、、何か言った、、、」



「えっ、、言わないよ、、、で、、その後どうしたのよ、、」



美波は、夢の事を思い出す様に、、、


「いろいろと話したの、、でも相手に惚れさせる媚薬とか使ったらダメだって偽物の恋は長く続かないって言ってたわ、、、」


「そうよ、、そんなのはダメよ、、」



「最終的に、、ルナが告白する勇気を出せる、、七色のアメ見たいな不思議な物をくれたわ、、」



夢夢は困惑して、、小さな声で呟いた


「アメか、、勇気丸なんだけど、、おじいちゃんの知り合いの薬師が作ったやつ、」


「夢夢、、何か言った、、、」



夢夢はあわてて、、


「えっ、言わないよ、、、それでそのアメは使ったの、、勇気丸なんだけど、」


「うん、、、今朝、通学の道で鈴木君と会う前に使ったわ、、、」



夢夢は妖術で覗いて知っていたけど、美波に聞いた、、、


「どうだった、、、告白したの、、、」



美波の顔は、少し赤くなった、、、



「、、、鈴木君が、、ずっと私の事、気になっていたって言ったの、、逆に付き合ってください、と言われたわ、、、」



「良かったじゃない、、美波、おめでとう」



美波は、ニコッと笑って、、


「全部、、夢夢のおかげだよ、、」


「そんな事ないよ、、美波、かわいいからだよ、、、」




教室の扉が開いて、先生が入って来た、、



「あっ、夢夢、、先生が来たわよ、、」


「あっ、また数学だわ、、」



夢夢は、ぐったりした、、、



「夢夢、、先生が見てるわよ、、、」


「美波、、もうダメ、、」







夢魔の夢を叶えましょうか、、友達の悩み






4時間目が済む頃には、、、、


「あ~、、疲れた、、眠い、、」


「夢夢、、お昼、学食に行くわよ」




すると、夢夢が、、、隣の席の女の子に、、


「あっ、、、由美、、あなたは行かないの」



女の子は、元気がなさそうに、、


「うん、、、何かお腹空いていないし」



夢夢は、私もよ、、と、、


「そうよね、、、お昼ご飯、なんて食べなくても大丈夫よね、、、」



美波は、呆れて、、、


「夢夢、、あなたと一緒にしないで、、、、由美、、どうしたの、、なんか元気がないみたいよ、、、」



由美は、明るく振る舞って、、、


「えっ、、何でもないわ、、じゃあ、学食に行こうか、、」




3人は、、窓際の広いテーブル席で座っていた、、、



相変わらず、夢夢はサラダとジュースだけだった、、、



「もう、、、夢夢、、そんなんじゃ栄養取れないわよ、、、」



「おっ、美波、、、学校のお母さんが発動ですか、、、」



「夢夢、、ふざけないで、、これでも、心配してるんだから、、、」



この様子を、由美は、笑った様に見えたが、、何か寂しげであった、、、


それを察知したのか、美波が、、


「ねえ、、、由美、、どうしたの、、いつも明るいあんたと違うよ、、、」



「お腹痛いの、、、お薬、あげようか、、、有名な薬師が作ったやつだよ、、、良く効くよ、、、」



「夢夢、、あんたは、いつも、、ふざけたら、ダメよ、、由美、、何を悩んでいるの」



由美は、自分の悩みを打ち明けた、、、



「あのね、、、家の、おばあちゃんが、急に苦しんで、3日前に入院したの、、、」



夢夢は驚いて、、、


「えっ、、由美のおばあちゃん、、、どうして、、先週も、元気に当番の朝のお掃除とか、やってたじゃない、、」


「あっ、、家のおばあちゃん、夢夢のおじいちゃんとは幼馴染みだったわね、、」



「そうよ、、私も、小さい時から知ってるのよ、、、、」



由美は、少し、涙を浮かべて、、、



「あのね、、夢夢、、、、美波、、この間、検査で、、もしかしたら癌かもしれないんだって、、だから、今回の入院も、、、、、私は、おばあちゃん大好きなのに、、」



「えっ、、大丈夫よね、、、まだ初期とかだったら、、、」



由美は、泣き出した、、、


「大好きな、、おばあちゃんが、いなくなるの、、、私、、、耐えられない、、、」



夢夢と美波は、何も言えずにいた、、、






美波が、夢夢の不思議な物を、、、、






美波は、夢夢からもらった、(護符)カードの事を思い出して、、、


「夢夢、、あの不思議なピンクの❤️カードよ、、、」



「えっ、、何それ、、、カードって、、、」



「私の望みを叶えてくれたカードよ、、、」



「えっ、、護符の事なの、、」



「それそれ、、、あの、、妖精の、ルナだっけ、、その子に頼んで、、由美のおばあちゃんの病気を治してもらえば良いのよ」




夢夢は、小さな声で呟いた、、


「えっ、、おじいちゃんの妖術、、万能のご加護で、癌って治せるのかな、、確かおじいちゃんの部屋に何か薬、見たいな物、あったわね、、」



「えっ、夢夢、何か言った、、、」



「えっ、、言わないわよ、、、、美波って、、地獄耳なの、、、、怖いわ、、」








由美のおばあちゃんを治すには、、






由美は、、さっきから、二人が何を言っているかわからなかった、、、



「美波、、、夢夢、、さっきから何を話しているの、、、説明して、、、」



美波は、由美に、、、



「由美、、夢夢のおじいちゃんの事はわかっているよね、、、」



由美は、おばあちゃんが言っていた事を思い出して、、、



「うん、、おばあちゃんが、言っていたわ、、安倍家は、平安時代から続く陰陽師の末裔だと、、それがどうしたの、、、」



美波は、自分に起きた事を由美に、話した



「由美、、、信じられないと思うけど、、、夢夢のおじいちゃんのカードは凄いのよ、、、夢に、妖精の様な者が現れて、悩みや願い事を叶えてくれるのよ、、、」



「えっ、、ウソでしょう、、、信じられないわ、、、」



美波は、昨日体験した夢の、事を由美に話した、、、


「、、由美、、わかったの、、実際、ルナからもらったアメで私は勇気をもらって、願いを叶えたわ、、、」



夢夢は、小さな声で呟いた、、、


「だから、おじいちゃんが、薬師からもらった勇気丸だって」



「、、、何か、、夢みたいな話ね、、、」



夢夢はまた小さな声で呟いた、、


「だから、、私が夢魔になって、夢に現れるんだって、、、夢みたいじゃないのよ、、、夢だけど、、現実の事なのよ、、、」



「えっ、、夢夢、、何か言った、、」


「わあ~、、由美も地獄耳だわ、、、、、、ええと、何も言っていないわよ、、、」



美波は、夢夢に催促する様に、、、


「ほら、、夢夢、、、由美のおばあちゃんの為よ、、カードを出してあげたら、、」



夢夢は護符を、由美の前に置いた、、、


「えっ、、これをどうするの、、、」


「ええと、、、由美のおばあちゃんが、入院している、病室のベッドの枕の下に入れて置くと、夢に、妖精みたいな人が現れて、願いを叶えるの、、でもね、、内緒よ、、変な人だと思われるから、、、」



由美は驚き、、、


「ねえ、、美波、本当なの、、、」


「本当よ、、、私の、昨日の夢に現れたのよ、、願いも叶ったし、、」


由美は護符を手に取ると、、、


「私、、学校の帰り、おばあちゃんの病院に行って、おばあちゃんにこれを渡すわ」



美波は、由美に向かって、、、


「由美、、おばあちゃんの病気、治ると良いね、、、」


「うん、、、信じるわ、、絶対治るって」




夢夢は、心配になった、、、


「責任重大だぞ、、、大丈夫か、、私、、」






おばあちゃんの望み、、、







学校の帰り、由美は急いで、おばあちゃんの入院している、病院に向かった、、、



おばあちゃんの病室、、、



おばあちゃんは由美を見ると、、


「どうしたの、由美、、学校は終わったの」



「おばあちゃん、、、これ、、」


由美はすぐに、夢夢から渡された護符をおばあちゃんに見せた、、、



「これは、何なの、、お守りなの、、」


「おばあちゃん、、何も言わないで、これを枕の下に入れて、、」


「まあ、、由美、、おまじないなの」



由美は、夢夢に言われた事をおばあちゃんに話した、、、



「えっ、、春樹さんところの、夢夢ちゃんが言ったの、、凄いものなのね、、、」



由美は涙目で話した、、、


「おばあちゃんが、、いつも言ってたでしょう、夢夢のおじいちゃんは有名な陰陽師の末裔だって、、、だから、きっとおばあちゃんの病気を治してくれるって、、、」



「春樹さんは、今は外国にいるのよ」



「夢夢と美波が言ってたよ、、夢に妖精みたいな人が現れて、ルナって言う人らしいわ、、願いを叶えてくれるって」



おばあちゃんは驚いたが、、


「夢夢ちゃんと、美波ちゃんが言ったのかい、わかったわよ、、由美、、枕の下に入れて置くから、、約束したわ、、」



由美は、涙目で、、、


「私、、おばあちゃんに長生きして欲しいの、、、」



おばあちゃんは、由美の頭を撫でると、、


「由美、、私だって、、あなたの、花嫁姿を見たいのよ、、」


「おばあちゃん、、きっと願いが叶うわ、、絶対、病気は治るわ、、、私の花嫁姿を見れるわよ、、」


「そうなれば良いわね、、、」



おばあちゃんが、枕の下に護符を入れたのを見て由美は帰って行った、、、







夢夢のお父さんとの温度差、、、






夢夢の家、、、



夢夢はお風呂に入っていた、、、


「由美のおばあちゃん、、ちゃんと、護符を枕の下に入れてくれたかな、、、それよりも、、妖術で病気を治せるのかな、、おじいちゃんの秘薬は使うけど、、」



夢夢はおじいちゃんの言ってた事を思い出した、、、


「確か、おじいちゃんが言ってたよ、、妖術の力は術者のレベルで効果が違うと、、、、私の付与の妖術、、どんなレベルか分からないし、、」



その時、お風呂場のドア越しに、、、


「夢夢、、ご飯よ、、お父さんももう、ビール飲んでおつまみを食べているわよ、、」


「あっ、、今日、お父さんがいるんだ、、、苦手なんだよね、、、おじいちゃんと違って、、、」



夢夢が風呂から出ると、、キッチンのテーブル席には、もう、お父さんが座っていて、、ビールを飲んでいた



「あっ、、お父さん、お久しぶりです」


「なんだ、、その、あいさつ、、、夢夢、、ちゃんと勉強してるか、、」


「ええと、、、それなりに、、」



「おじいちゃんやおばあちゃんみたいに、ふらふらしてると、、ろくな大人にしかなれないぞ、、、」



「だって、、おじいちゃん、大物政治家達のご意見番とかしてるし、、このお屋敷もおじいちゃんが建てたんでしょう、、お金いっぱいもらっているらしいよ、、、」



お父さんは険しい顔で、、、


「俺は、親父のやっている、陰陽道、なんて、怪しい物は信じていないぞ、、誠実に仕事をやれば良いんだ、、、」



夢夢は、またかと思った、、、


「絶対、、私が、妖術使える事を、バレたらダメだわ、、、」


「夢夢、、聞いているのか、、」


「はあーい、、聞いてますー、、」



お母さんが隣に座って、、、


「あら、、あなた、、私は、お父様とお母様の生き方好きよ、、羨ましいわ、今でもラブラブなのよ、、別に良いじゃない、、夢夢は女の子だし、、」



夢夢は思った


「良いぞ、、良いぞ、、お母さんもっと言え、、、」



「、、、、我が家の女は、強すぎる、、お袋をはじめ、、、」



お父さんは、黙って、ビールを飲み始めた



夢夢は、、ちょこっと夕食を食べると席を立った、、、


「あ~、、夢夢、、全然、食べていないじゃない、、もう、、あなたわ、、」


「だって、、お腹空いていないし、、」




夢夢の部屋、、




夢夢は、、ベッドの上に座ると、、、



「さてと、、由美のおばあちゃん、、もうすぐ、、9時だから、病院は消灯の時間よね、、、熟睡しないと、お邪魔出来ないから、、、もう少しかかるわ、、、」



それからしばらくして、、、


「まだ、護符の力が発生しないから熟睡していないのね、、少し不安なのかな、、明日は学校が休みだから、大丈夫だけど、、」







夢魔の夢を叶えましょうか、、、






護符の力が発生した、、


「あっ、、やっと、行けるわ、、じゃあ、ルナに変身しないと、、」



夢夢は、、夢魔のルナに変身した、、



「あ~、、やっぱり、この姿いつ見ても我ながら、かわいいわ、、、さてと、由美のおばあちゃんの夢にお邪魔するわよ」



夢魔のルナ(夢夢)は消えてしまった



病室のベッドの上で熟睡している、由美のおばあちゃんの夢の中、、、



おばあちゃんを呼ぶ声が、、、



「おばあちゃん、、由美のおばあちゃん」


「えっ、、誰ですか、、」



おばあちゃんの夢に、夢魔のルナが現れた



「あ~、、夢夢ちゃんか、、、どうしたの」



「えっ、、違います、、」


「えっ、春樹さんところの、夢夢ちゃんだよね、、、」


「ええと、、、私は妖精みたいな者でルナと言います、、、」



おばあちゃんは、由美の話しを思い出すと


「あ~、由美が言ってた、ルナちゃんかい、、でも、、、春樹さんの、奥さんと似た様な、名前ね、、確か外国人でルーナさんだったわね、、、」



「あっ、、私のおばあちゃん、外国人って設定だったわ」



「確かに、ルナは真似てるけど、、、そうだよ、、由美のおばあちゃん、、願いがあるなら言って、、、」



おばあちゃんは、不思議そうに、、


「これは、夢なのかい、、現実なの、、」


「ええと、夢みたいなものだけど、現実でもあるわ、、」



おばあちゃんは、ゆっくりと話した


「私は、、孫の由美が結婚するまでは長生きしたいわ、由美の花嫁姿見たいもの、でも、ダメみたいね、、、」



夢夢は、険しい顔で、、


「ダメよ、諦めたら、、気持ちで負けたら終わってしまうわ」



「でもね、、ルナちゃん、無理なのよ、、、癌だって、、歩くことさえ困難なのよ」



夢夢は金色に輝くアメ見たいな物をおばあちゃんの手に渡した、、、


「ルナちゃん、、これは何なの、、」


「これは、回復丸と言って、有名な薬師が作った何にでも効く特効薬よ、、朝、起きたら飲んでみて、、」



おばあちゃんは、笑って、、


「夢夢ちゃん、、あっ、ルナちゃんだったわね、、騙されたと思って飲むわ」


「本当によ、、おばあちゃん、、絶対よ」


「約束するわ、、夢夢ちゃん、、」


「、、、ルナです、、、」



夢夢は、おばあちゃんの夢から消えた、、







運命の日、、果たして、






夢夢の部屋、、、



夢夢は変身を解いて、ベッドの上に転がると携帯を見た、、、


「やっぱり、、12時過ぎているじゃない、、興奮して、寝れない、、」



夢夢は、心配そうに、


「由美のおばあちゃん、ちゃんと回復丸飲んでくれるかしら、、あれは、おじいちゃんと薬師の大事な秘薬だから効くはずよ、、」



夢夢は、罰が悪そうに、、、


「おじいちゃんの部屋でやっと探したのよ、私も妖術、万能の癒しを付与したから完璧なはずだわ、、、、、」



「外国から帰って来たら、おじいちゃんに謝るわ、、、おじいちゃん私に甘いから絶対怒らないわよ、、、、でも、これ、絶対高いよね、、お金なんて、無いけど、、いいか、人助けだもの、、、」




夢夢はいろいろと考えるとますます寝れなくなった、、、


「明日は学校が休みだから、、、ゆっくり寝れるわ、、まあ、、いいか、、、」



夢夢は、やっと朝方眠りについた、、、





由美のおばあちゃんの病室、、



朝食が終わると、お薬の時、、、


「ええと、、、あれ、、この枕元の小さな、アメみたいな物は何かしら、、、」



おばあちゃんは、夢の事を思い出した


「ああ、、昨日の夢に、夢夢ちゃんが出て来て、、、ルナちゃんだったわね、、、確かお薬を渡されたわ、、あれって夢じゃないの」



おばあちゃんは、アメの包みを開くと、、、

金色のアメが出てきた



「夢で、言っていたのと同じ金色のアメだわ、、本物なの、、夢夢ちゃんと約束したから飲まないと、、、あっ、ルナちゃんだったわね、」



おばあちゃんは、疑いもせず、回復丸を口に含むと飲んでしまった、、、


次の瞬間、、おばあちゃんの体の痛みとか


違和感が全部、消えてしまった、、



「あれ、、、、何だか、、体の調子が良いわね、、」



おばあちゃんは、ベッドから降りると元気に廊下を歩き回った、、


「えっ、、昨日までは歩くことさえ出来なかったのに、、凄いね夢夢ちゃんがくれた薬は、、あっ、ルナちゃんだったわね、」



その様子を見ていた、病院内の看護婦達は、大騒ぎになった、、、



「院長先生、、、大変です、、重病の12号室の高橋さんのおばあちゃんが、元気に歩いています」


「バカな、、酷い症状で歩く事などは出来ないはずだぞ、、、おい、詳しく検査して確認してくれ、、」



病院は、対応におわれた、、、




夢夢の部屋、、、




夢夢は、熟睡していた、、




夢夢の部屋の扉が激しくノックされて、、



「夢夢、、起きなさい、、もうお昼なのよ、、休みだからっていつまで寝てるのよ」



「眠い、、、お仕事で、疲れているの」


「バカ言わないで、、あなた、お仕事なんかしてないでしょう、、、」



「人助けで疲れているの、、、」



お母さんは呆れて、、、


「この子は、、夢夢、、、夢の話をしないでちょうだい、、、」



「夢の話しだもの、、私のお仕事、、」


「もう、、まだ寝ぼけているの、、早くお昼を食べて、、いいわね、、わかったの」



「お腹空いていないし、、」


「、、、、、、」



夢夢は、パジャマのまま、キッチンのテーブル席に座っていた、、



「あなた、、着替えていないの、、、もう、、だらしないわね、、そんな事じゃ、、彼氏、なんか出来ないわよ、、、」


「いらない、、、興味ない、、」


「ちゃんとすれば、かわいいのに、、」


「いいの、、今のまんまでも、かわいいから、、」



お母さんは呆れて、、、


「自分で、言うの、、自信家ね、、」


「おじいちゃんとおばあちゃんは、いつも、言っていたよ、、夢夢は、かわいいって」


「あの人達は、夢夢に甘いもの、、、あたりまえでしょう、、、」



「じゃあ、お母さんは、私の事、どう思うのよ、、、」



お母さんは、夢夢の顔をじっと見て、、


「あなたの容姿は、私の若い頃に似ているから、当然、美人だわ、、かわいいに決まっているわよ、、」



夢夢は、困惑して、、


「えっ、、お母さんも、、、、自信家じゃない、、、自分で言うなんて、、まあ、、似た者同士か、、」



その時、夢夢の携帯に着信が、、、


「あっ、、由美だわ、、、、おはよー、、」



電話の由美は興奮した様子で、、、


「夢夢、、、聞いて、、聞いて、、」


「何なの、、寝起きでテンション低いんだから、、、」



由美は更に、大きな声で、


「おばあちゃんよ、、、」


「あっ、、すっかり忘れていた、、おばあちゃんがどうしたの、、、」



「さっき病院から電話があって、、癌が、完全に消えたそうよ、、先生達も、何が起きたのかわからないそうよ、、、」



夢夢は、ニコッと笑って、、


「由美、、良かったじゃない、、、」



「その後、、おばあちゃんから電話があって、、昨日、夢に夢夢ちゃんが現れたって言ってた、、たぶん、昨日言ってたルナを、夢夢と間違えているのね、、もう、年だから、、みんな、同じに見えるのよ」



夢夢は、小さな声で呟いた、、、


「、、、ははは、、、だぶん、あってるよ」



「夢夢、、そのルナにもらった、アメを食べたら、、急に元気になって、病院内を歩き回ったって、、、」


「アメじゃないし、、回復丸だし」



由美は興奮して、夢夢の言葉が聞こえなかった、、、



「あのね、、明日退院出来るそうよ、、、、夢夢、、本当にありがとう、、」


「由美、、良かったね、、おばあちゃんに花嫁姿を見せられるわよ、、、」



「えっ、、どうして夢夢が、私とおばあちゃんの会話が分かるのよ、、、」



「ええと、、、女の勘かしら、、、、」


夢夢は小さな声で呟いた、、


「まずい、、昨日、由美のおばあちゃんから聞いたなんて、言えないわ、、、」



「夢夢、ありがとうね、、、これから、美波にも、電話するから、、また明日ね」


「うん、、、良かったよ、、」



由美の電話が切れると、、、



「あぶない、、あぶない、、、でも、回復丸が効いて良かったよ、、、」



すると、お母さんが、、、


「夢夢、、誰から電話なの、、」


「あ~、、由美からよ、、おばあちゃんの病気が治って、明日退院出来るそうよ、、、」



お母さんは、驚いて、、


「えっ、、、高橋さんの奥さんが、、おばあちゃん、癌で、もう、、ダメかも知れないって言ってたのよ、、うそ~、、」


「病院でも、奇跡だって、、、」



「凄いわね、、世の中、そんな奇跡が起こるなんて、、凄いわね」



「えへん、、、凄いでしょう」



「あのね、、あなたが奇跡を起こしたわけじゃないでしょう、、」



夢夢は、小さな声で呟いた、、、


「、、、、あ~あ、、私なのに、、、」



報われない、夢夢だった、、、

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