怪し、夢魔の夢を叶えましょうか、11話、、

怪し、夢魔の夢を叶えましょうか、11、






夢夢の家、探検隊、、第3回、、おまけ付き






ストーカー事件から、2週間後の土曜日、、



夢夢の家、、、大広間、、午前中、、



夢夢は、野菜ジュースを飲みながら、テレビを見ていた、、、



「ああ、、何もない、、土曜日、、最高だわ、、、ええと、、今日の予定は、、、お昼までゲームして、、昼寝して、、おじいちゃんとおばあちゃんの部屋を探索して、、それから何をするかな、、、」



横で聞いてた、お母さんが、、、


「夢夢、、宿題は、、、」


「え~、、、無いわよ、、」



お母さんは、呆れて、、、


「ねえ、、、若い女の子が、そんな事しか、やること無いの、、先週の土日も、ずっと家にいたじゃない、、」



「良いの、、、夢夢はいつも忙しいから」



「あんた、、普段も、何もやっていないじゃない、、忙しいなんて、、、おかしいでしょう、、」



夢夢は、内緒事の様に、お母さんに聞こえる様に小さな声で言った、、、


「ここだけの話よ、、夢夢は、夢で本当に人助けをして、、、忙しいのよ、、」


「はいはい、、、夢の話ね、、、、わかったわよ、、」


「え~、、全然信用していない、、、、本当なのに、、、、、、」



お母さんが、キッチンに向かった時に、、


夢夢のスマホに、、美波から、着信があった、、、


「あっ、、、美波からだわ、、、、」


「夢夢、、、起きているの、、、」


「美波、、もう12時過ぎているんだよ、、起きているに決まっているじゃない」



美波は、、大きな声で、、、


「あんた、、その時間、、、たまに寝てるじゃない、、」


「ええと、、、今日は起きてるよ、、」


「もう、、本題忘れるじゃない、、」



夢夢は、、キョトンとした、、


「えっ、、何か約束してたっけ、、」



「してないわよ、、、」



夢夢は、困惑して、、、


「ええと、、、じゃあ、、何か用なの、、」


「あっ、、夢夢は、明日どうせ、、予定無いでしょう、、、」



夢夢は、少し考えて、、、


「美波、、、あるわよ、、、スマホでゲームして、、、昼寝でしょう、、あっ、、、読みかけのマンガもあったわ、、野菜ジュース飲みながら、テレビのドラマも見るかも、、、夢夢も、結構、忙しいのよ、、」



「じゃあ、良かった、、明日は、夢夢の家、探検隊、第3回の開催をするわよ」



夢夢は、さりげなく美波に聞いた、


「あの~、、美波、、私の言葉聞いた、、、明日の予定を言ったけど、、」



美波は、、バカらしいと、、、


「あんなの、予定とは言わないわよ、、、、ただの、怠け者じゃない、、、、何か、、、反論あるの、、、」


「、、、、ええと、、、、、無い、、かな、で、、来るの、、何時かな、、美波、、」


「夢夢のお母さん、大変だからお昼過ぎに行くわ、、、何もいらないからね、、」



夢夢は、、美波に、、、


「でも、、美波、、この間、第4の蔵と封印の間、調べたばかりじゃない、、早くない」



美波は、大きな声で、、、、


「その、第4の蔵の事よ、、」


「だって、、普通の蔵で、、不思議な事は、なかったじゃない、、」



美波は呆れて、、、


「あんた、、あの蔵の物が、全部本物なら国宝級なのよ、、」


「だって、、おじいちゃんの物だから、勝手に調べられないのよ」



「それよ、、歴史とか美術品に詳しい人がいるのよね、、、」


「誰、、、」



美波は、、笑って、、


「春菜のお兄ちゃんよ、、社会科の先生、、美術品、骨董品オタクなんだって、オタクよ、歴史にも詳しいし、、、」


「そうなの、、、」



「春菜が話したら、目を輝かせて見たいと言ったらしいわ、、特に江戸時代が好きなんだって、、、夢夢のおじいちゃんのコレクション江戸時代の物が多いでしょう、、、、明日、春菜のお兄ちゃんも来るのよ、、」




夢夢は、、大きな、声をあげた、、、


「え~、え~、、男の人も来るの、、、」



「大丈夫、、女の子に興味ない、オタクなのよ、、、」



「え~、、知らないよ、、このお屋敷に、、おじいちゃんとお父さん以外の男の人は、、あまり入っていないのよ、、、もし入ったら、何かの力ではじき飛ばされるかも、、」



美波は、笑って、言った、、、


「バカね、、夢夢のお屋敷に、、そんな力があるの、、、あっ、、でも、、不思議な事が多いから夢夢の家だったら有り得るか、、」



夢夢は心配そうに、、、、


「美波、、おじいちゃんが、、お母さんと、夢夢に、何かあったらいけないと、、、、、色んな、仕掛けをしてるのよ、、式神とか、まあ、、、、おかしな事をしなければ大丈夫かな、、、」



「えっ、、そうなの、、春菜のお兄ちゃん大丈夫かな、、、」


「ただのオタクでしょう、、、、、悪意がなければ大丈夫だよ、、、おかしな行動をしない事ね、、、」


「わかったわ、、、春菜に話しておくわ、、じゃあ、明日ね、、、」


「うん、、、待っているよ、、、」







第4の蔵の解明、前日、、、






電話が終わると、、、、、、そこにお母さんが来て、、、


「あら、、夢夢、、電話、誰なの、、」


「うん、、、美波よ、、」


「お出かけなの、、良かったわね」


「違うよ、、、また明日、夢夢の家に来るって、、そうだ、、お父さんは、、」


「あっ、、、大丈夫よ、、また、出張だから、、明日遅くじゃないの帰って来るの」


「じゃあ、良かったわ、、、」



お母さんは、、少し考えて、、


「でも、、最近よく来るわね、、ずいぶん気に入ったのかしら、、じゃあ、何か用意しないと、、、」


「あっ、、、美波、何もいらないって言ってたよ、、お家を探検するだけだから、、」



お母さんは、心配そうに、


「探検って、、危ない事をしないでね」


「あっ、お母さん、、何か、、春菜のお兄ちゃんも来るって言ってたよ」


「え~、、何で、、、」


「古いものオタクで、おじいちゃんのコレクションを見たいんだって、、」


「じゃあ、、、春菜ちゃんのお兄ちゃんが来るなら、何か用意しないと、、、」


「いらないって言ってたよ」


「そんな事、出来ないでしょう、、駅前にお買い物に行かないと」



お母さんは、すぐに買い物に出かけた、、



お母さんがいなくなると、夢夢は、野菜ジュースを飲みながら録画していたドラマをまた、見ていた、、




夢夢は、ドラマが終わると、、お母さんがいない事を、幸いに、スマホでゲームをしていた、、、



それも、飽きたのか、、夢夢は、早めに、、

お風呂に入った、、、




「あ~、、お風呂ってやっぱり良いわ、」



夢夢は考えた、、、


「私、、一人っ子でしょう、、お兄ちゃんって感覚わからないわ、、おじいちゃん以外の男の人は苦手だし、、明日、、大丈夫かな」



お母さんが、いないから、長湯をする、夢夢だった、、、


お母さんは、買い物から帰ると、、夕食の準備を始めた、、、


「夢夢ちゃん、、宿題とかないの、、」


「ないよ、、、夢夢は、、これからおじいちゃんとおばあちゃんの部屋を探索するから、、じゃあね、、」


「よく、、あの部屋に入れるわね、、気味が悪い物がいっぱいあるのよ」



「え~、、お宝だよ、、夢夢にとっては、」




その後、、夢夢はキッチンで夕食を少しだけ食べて、、、夢夢の部屋に戻った、、、



スマホを見ると、おじいちゃんから、メールが来ていた、、、


「かわいい、、夢夢へ、、如月様が、焔の封印を解いたと言ってたけど、、夢夢は危ない事をしてないよね、、おじいちゃんとおばあちゃんは心配だよ、、何かあったらすぐに陰陽道、妖術で戻るからね、、」




夢夢は、、笑って、、、


「大丈夫だよ、おじいちゃん、、夢夢は強いし、、今は焔もいるし、、いざとなったら、如月のおばちゃんも飛んで来るって言ってたわ、、心配しないで、、」



夢夢は、大丈夫とメールした、、



「あっ、、、ゲーム、ゲームだよ、、、美波達が、来るのは、、お昼過ぎだから、たっぷり出来るわ、、、」




夢夢は朝方まで、ゲームした、、、








第4の蔵、解明、、、当日、、






朝、、?、、、11時、、、



「ねえ、、、夢夢、起きているの、、」


「うわっ、、もう11時なの、、」


「美波ちゃん達、、お昼過ぎに来るのよ、、起きなさい、、、昼食、出来ているわよ」



「わかっているよ、、、お母さん、私の代わりに食べて、、」


「、、、、食べなさい、、」


「、、、え~、、お腹空いていないよ」


「ダメよ、、」


「、、、、わかったわよ、、、用意が出来たら行くから、、、」



夢夢は昼食を、少しだけ食べると、、、しばらくキッチンで座っていた、、、



すると、門の、インターホンが鳴った、、、


「あっ、、、美波達だ、、」



夢夢はあわてて、門まで行った、、、



門を開けると、そこには、美波達がいた、、



春菜が、


「夢夢、、ごめんね、、、つい、お兄ちゃんに夢夢の家の、蔵の事、話したら興味もって、、絶対、見たいときかないの、、、、、迷惑でしょう、、、本当にごめんね」



「大丈夫だよ、、、春菜、、」


「美波や、、由美にも迷惑かけて、、、、、本当にお兄ちゃんたら、、」



美波と由美も、、、


「まあ、良いわ、何も予定が無いから」


「そうそう、、予定、無いもの」


夢夢が、美波に、、、


「美波は、大空君がいるでしょう、、大丈夫なの、、、」



由美と春菜が、、、


「あっ、そう言えば、美波、彼氏がいるのよね、、、良いな、、」


「土日は、いつもサッカークラブなのよ、、、試合、試合で、会わないのよ、、、まあ、たまに電話するだけよ、、」


「そうなんだ、、、」



夢夢は、春菜のお兄ちゃんがいないのに気がつき、、、


「あれ、、春菜、、お兄ちゃんは、、、」


「もう、、夢夢の家の前で、12時に待ち合わせしたのに、、、、」



そこに、、遠くの方から、男の人が、あわてて走って来た、、、、、


「おお~い、、春菜、、ごめん、、」



メガネをかけた優しそうな男の人が、春菜の元に来た、、、



「もう、、お兄ちゃん、遅いよ、、」


「ごめん、、興奮して、眠れなかったんだ」



春菜は、、、みんなに、お兄ちゃんを紹介した、、、


「みんな、、私のお兄ちゃんの、直人よ」



「ええと、、直人です、よろしく、、春菜がいつもお世話になっています」



お兄ちゃんは、頭を下げた、、



「堅いわね、、お兄ちゃん、、私の友達の、夢夢と美波と由美よ、、」


「あの~、、由美です、、」


「春菜のお兄さん、、美波です、、」


「ええと、、、、む、夢夢、、で、す、」



春菜のお兄ちゃんは、みんな、を見て思った、、、


「春菜も以外とかわいい部類だと思ったけど、、この子達レベルが高いな、、、さすがお嬢様学校だな、、」



そんなお兄ちゃんを見て、春菜が、、


「お兄ちゃん、どうかしたの、、」


「いや、、何でもないよ、、、」



全員、、門の中に入った、、



みんなの、後ろを歩きながら直人は思った


「うちの高校とは違う、、特に夢夢ちゃんは、、凄くきれいな子だな、、あっ、、教師がこう言う事を思っては、いけない、、今日は、美術品を見るんだ、、歴史の勉強も兼ねているんだ、、集中だ、、、」



「お兄ちゃん、、夢夢の家、大きいでしょう、、、」



直人は、辺りをキョロキョロと見ると、、


「春菜が言ったとおりだな、、こんな、大きなお屋敷見た事ないよ、、」



中庭を、抜けて母屋の玄関についた、



玄関を入ると、夢夢のお母さんがいた、


「あら、、みんな、いらっしゃい、、ゆっくりしてね、、、夢夢、、大広間に案内して」


「お邪魔します、、、」


「ええと、、春菜の兄で、直人といいます、、今日はよろしくお願いいたします」


直人は深々と、頭を下げた、、、



「あら、、直人さん、、ゆっくりしてね、」



直人は、緊張して堅くなった、、、



大広間、、、、



そこには、飲み物、フルーツ、など、たくさんの食べ物が出ていた、、、



「夢夢、、あんた、、お母さんに言ったの、何にもいらないって、、、」


「うん、、言ったよ、、でも、春菜のお兄ちゃんが来るって言ったら、こうなったの」



直人は、まだ緊張して堅くなっていた、、



すると春菜が、、、


「お兄ちゃん、、夢夢のお母さん、きれいでしょう、若くみえるし、、」


「え~、、春菜、、、お姉さんじゃないの」


「あれ、、夢夢は一人っ子って言わなかった、、、お母さんよ、、」



直人は、思った、、、


「世の中、、あんなきれいなお母さんいるんだ、、緊張するな、、歴史とか美術品とかしか興味ないけど、、きれいな人だな」







第4の蔵の謎、、、不思議だらけ







美波達は、とりあえず、テーブルの上の食べ物と飲み物をいただいた、、、



すると、美波が、、


「さあ、、みんな、、第4の蔵の謎解明よ」


「ねえ、お兄ちゃん、、本当にわかるの」


「ああ、、ほとんどわかると思うよ、、、歴史はもちろん、、骨董品、美術品などの鑑定士の資格もあるんだ、、美術館も博物館も何回も行っているから」



由美も、、、


「本物なら、、凄いわね、、」


「、、、、偽物じゃないの、、、私は、、、薬師とか陰陽道の魔道具の方が良いいけど」



「あんた、、変わっているわね、、本物なら大発見よ、、大金持ちよ、、」


「お金、、、いらないよ、、」



全員、、母屋を出て、中庭を抜けて、、

6棟並ぶ、大きな蔵の前に来た、、、



第4の蔵、、、、



直人は、びっくりして、立ち並ぶ蔵を見た


「凄いな、、これ全部蔵なの、、お城みたいな、、お屋敷だな、、全部見てみたい、、」


「お兄ちゃん、、ここが第4の蔵よ」



夢夢は、蔵の鍵を開けた、、、


中に入り、、灯りを付けると、、


直人は感動した、、


「凄い、、、何だ、、これは、、」



直人は驚きながら、蔵の中を見て、、


「まずは、、、、この手前の、絵画や浮世絵からだな、、、」



直人は、ひとつひとつ、ゆっくりと絵画や浮世絵を見て回った、、、


「何だ、これは、北斎、、写楽、、歌麿、、全部本物だぞ、、初刷りだよ、、コピーじゃないぞ、、凄い、、絵画も全部本物だ、、」



美波達は、ポカンとして、、


「美波は、知ってるの、、、」


「知らないわよ、、由美は、、」


「私も、、知らない、、歴史も、美術も苦手だもの、、、」


「夢夢も、美術は、、興味ないで~す、、、全員、、、落語家なのかな、、、」



美波は、、、、


「夢夢ちゃん、、違うでしょう、、、落語家は絵を描くかな、、、」



「う~ん、、、描く人もいるんじゃないの」



春菜は呆れて、、、


「ねえ、、凄く有名な、浮世絵師よ、、、、何で知らないの、、」



3人は、、、


「へえ~、、そうなんだ、、、」




直人は、次に、、、書物や、掛け軸に目をやった、、、


「おいおい、、東海道中膝栗毛、初版本か、、本物だぞ、、、ウソだろう、、源氏物語、に枕草子か、紫式部と清少納言か、、これも、本物だ、、、信じられない、、、、、掛け軸、、、、雪舟も本物か、、」



直人の興奮は止まらない、、、


美波は由美に、、


「由美、、あんた、知ってるの」


「ええと、紫式部、、、清少納言、、、名前くらいは、、」


「私も、同じだわ、、読んだ事は無いわよ、、誰がどれを書いたの」


「夢夢は、、平安時代の妖怪なら知ってるよ、、おじいちゃんから聞いたし、、」


「夢夢ちゃん、、そんな事聞いてないわよ」



春菜は、呆れて、、、


「もう、全然、有名じゃない、、、時代は違うけど、作家と絵師じゃない、、みんな知ってるよ、、」



美波と由美は、、、


「へえ~そうなんだ、、時代はわからないよね、、歴史苦手だもの、、、」


「夢夢は、、平安時代は本当に、得意だよ、おじいちゃんが、いつも話すから、、茨木童子とか酒呑童子とか、、晴明とか、、」




美波は注意する様に


「はいはい、、夢夢ちゃん、今はそんな事、話していないでしょう、、あんた、ご先祖様を呼び捨てなの、、ダメでしょう」


「はあ~い、、、美波お母さん、、」



直人は、次に壁に飾ってある、引き伸ばした大きな、たくさんの、写真を見た、、


「え~、、徳川家康に、、北条政子、、吉田兼好に、坂本龍馬、、赤穂浪士、、堀部安兵衛か、、まだまだあるぞ、、」



直人は驚愕した、、、



「えっ、、、春菜、、これはどういう事、、カメラの無い時代の歴史上の人物が写っているけど、、それに、毎回写っているこの人は誰なの、、、」



春菜と、みんなはまずいと思った、、



「あっ、、お兄ちゃん、、写真はいいわよ、無視して、、」


「春菜、、でも、この人達はたぶん全部本人だよ、、明治時代のこの写真の徳川慶喜は本物だもの、、でも、この隣の人なぜ全部の写真に写っているの、不思議だ」



春菜は、困って、、、、


「あはは、、たぶん合成よ、、、」



夢夢達は、思った、、、


「春菜、、上手いぞ、、良く言ったよ、、、千年扉の秘密を守ったね」



すると、直人が、、、


「でも、、カメラの無い時代の歴史上の人物は、、どうやって撮ったの」


「もう、、お兄ちゃん、、他を見ないと日が暮れちゃうよ」



「おお~、、春菜、、がんばれ、、、」


夢夢達は、、無言で応援した、、、







第4の蔵の謎、、まだまだ続く、、、






次に、、直人が、彫刻を見ていた、、


「え~、、なぜ、、ここに浮世絵の原版があるんだ、、国宝級じゃないか、、、もう、、驚かないと思ったのに、、、あっ、これは、、日光東照宮の彫り物で有名な左甚五郎の作品だ、、刻印も本物だぞ」



やっぱり、美波達は、わからなかった、


「ええと、由美、、知ってる、左、何とか」


「日光東照宮は行ったよ、、」



美波も、うんうんとうなずき、、、


「由美、、私も日光東照宮は行ったけど、、興味なかったから、全然覚えていないわ」



夢夢は少し、考えると、、、、


「あ~、、夢夢は仮病で行かなかったよ、、バスで男の子と一緒は嫌だから、、、薬師からもらった、、、仮病が本当になる薬を使ったよ、、数時間で効能が消えるよ、、、便利でしょう、、、」



「あんた、小学生でそうなの、、」


「だって、6年の頃は、もう、男の子達が、ジロジロ見るから、、、絶対、やだ、、、、早く女子校に行きたかったのよ、、、」



由美も、、、


「そうね、、確かに、少しは意識するかもね、、私や春菜は、中学も共学だったけど、女子校の方が良かったわ」



春菜は怒って、、、


「ねえ、、そんな事じゃないでしょう、、、有名なのよ、、日光東照宮の眠り猫知っているでしょう」


「えっ、、春菜、猿じゃないの、、、」


「猫っていたかな、、、」


「夢夢は、知らない~、、行かなかったし、、たぶん、これからもそんな遠くは行けないよ、、、」


「、、、あんた達は、、、」




直人は最後に、、何か、雑に扱われた物を見た、、、、


「えっ、、これは、、平賀源内のエレキテルじゃないのか、、え~、、これは、、からくり儀右衛門の作成の、物じゃないか、、、、杉田玄白の書物もあるぞ、、、」



「由美、、知ってる、、」


「知らない、、エレキテルって何、、、電気はエジソンよね、、、」


「、、あ~、、確か焔が使った妖術、天の雷ね、、、電気で、天罰を与えるのよ、、、」


「もう、違うでしょう」



夢夢は思い出した様に、、、


「平賀で思い出したけど、、おじいちゃんの友達の薬師も、確か、、平賀、何とかと、、、杉田、何とかとだったわ、、」



春菜は驚き、、、、


「夢夢ちゃん、、あんたの言う薬師って、、平賀源内と杉田玄白じゃないよね」



美波は、、絶対違うと、、、


「春菜、、そんな訳無いでしょう、、夢夢、あんた、絶対、違うわよ、、、」



春菜は、落ち着きを取り戻し、、、


「ええと、、、夢夢は黙ってね、、、、2人とも有名な、発明家だし、医者や薬師もやっているし、、それに、からくりの達人よ、、知らないの」


「、、、名前しか、知らない、、、、」


「あっ、、、夢夢は知ってるよ、からくり、確か、、田中、キテレツ斉、、からくりロボット作ったやつだ、、名前は、確か、コロチキだよ、」



春菜は呆れて、、、


「夢夢、、あんた、どこぞのアニメと勘違いしてるわよ」


「え~、、コロチキだよ、、コロッケ好きな、、あれ、どら焼だったけ、、」


「はあ~、、もう、、良いわ、、」



第4の蔵を見て、、、、、直人は、満足したが、、



「春菜、、凄いよ、、、全て、大発見だよ」



春菜は、直人に、、、


「お兄ちゃん、、ここで見た事は内緒にして、欲しいの、、、」


「え~、、学術的にも、大発見だよ、、」



春菜は怒った、口調で、、、


「お兄ちゃん、、夢夢の親やおじいちゃん達に迷惑になるでしょう」


「え~、、歴史的、発見なのに、、、」


「あのね、、夢夢達はそんな事で喜ばないの、、わかった、、他言無用よ、、、」



直人は仕方なく、、、


「ええと、、、美波ちゃん、、、確か、、、安倍家の探検隊を、、、やって、いるんだよね、、、他の蔵とか見る時は、、参加しても良いかな、、、」



春菜は、、困った顔で、、、みんなを見た



美波は、夢夢と由美に聞いた、、、


「どうかな、、夢夢、由美、、良いの、、」


「うん、、、由美は良いわよ、、夢夢は、」


「ええと、、、夢夢は、、美波に任せるわ、、でも、蔵だけよ、、」



美波は、、夢夢達の顔をみて小さな声で、、


「わかっているわよ、、、封印の間とかは、絶対にひみつよ、、、私達だけのね、、、、世間に知られては、大変だから」



夢夢は、思った、、、


「おじいちゃんやおばあちゃん、、お父さん達に知られた方が、もっと大変だよ、、、」


美波は、、、直人に、、、


「ええと、、春菜のお兄ちゃん、、良いみたいだよ、、、蔵だけなら、、、」



直人は、喜んで、、、


「ありがとう、、、歴史オタクの、、、血が騒ぐぞ、、、楽しみだ、、、」



春菜は、申し訳なさそうに、、


「ごめんね、、、みんな、、お兄ちゃんのせいで、、、」


「良いの、、私達じゃ、わからない事が多いから勉強になるわ、、、」



春菜は、、、


「うん、、私も、、みんな少しは、歴史の事、、、勉強した方がいいと思ったわ」


「、春菜、、、そう、、みたいね、、、」


「え~、、夢夢は、、全部、、正解じゃないの、、おじいちゃんが、教えてくれたのよ」



美波が、、、


「夢夢、、、もう、、、あんたが一番間違っているわよ、、」


「え~、、夢夢は妖怪の問題なら、、美波に負けないわよ」


「、、、、誰も、そんな問題、言っていないわよ、、、歴史と美術でしょう、、、」


「えっ、、、そうだった、、、」


「夢夢ちゃん、、何を聞いていたの」


「、、、、う~ん、、何だっけ、、、」




美波達は、、また、母屋に戻り、、、夢夢のお母さんにお礼を言うと、、、、帰って行った、、、






みんなが、帰った後で、、、





夢夢はまた、大広間で、テレビの、ドラマを見ていた、、、



「あっ、、、この間、、見逃したやつだわ、、再放送してるんだ、、、」



そこに、、お母さんが来て、、、


「夢夢ちゃん、、あんた、ゲームやテレビばっかり見て、、目が悪くなるわよ、、、」



「あっ、、、大丈夫よ、、おじいちゃんの部屋に特効薬が、あるから、一瞬で目の疲れが治るのよ、、お友達の薬師が作ったやつだよ、、、失明した目も治すらしいよ」



お母さんは、心配して、、、


「あんた、、そんな怪しい薬を使っているの、、大丈夫なの、、、」


「えっ、、おじいちゃんが、有名な薬師って言ってたよ、、、」


「市販のお薬があるでしょう」



夢夢は、思った、、、


「市販のお薬より、、薬師のお薬の方が何でも効くのよ、、、いろんな効能があるのよ」



すると、お母さんが、、、


「そう言えば、、春菜ちゃんのお兄さん、、社会科の先生なんでしょう、、、良いわね、春菜ちゃん近くに、家庭教師がいるみたいで、、勉強だって教えてもらえるもの」


「うん、、春菜、、それで歴史とか詳しくなったみたいだよ」



お母さんは、少し考えて、、、


「夢夢、、あなたにも家庭教師を付けないとダメなのかしら、、、」


「いらない、、、夢夢は数学以外は成績良いでしょう、、、」


「確かに、、全然、勉強している様に見えないけど、、、中学の頃からテストとか、評価は良いのよね」



夢夢は思った、、、


「夢夢も、、それは、不思議だと思うのよね、、テストだと、数学以外は答えが頭に浮かぶのよ、、、、、どうしてだかわからないよ、、、、」



お母さんが思い出した様に、、、


「春菜ちゃんのお兄さん、、蔵の中のがらくたを見たんでしょう、、大丈夫だったの、、がっかりしてたでしょう」


「うん、、、全部、、本物だって、言ってたよ、、」


「あら、、そうなの、、冗談が上手いのね、、あんな、不気味な蔵にお宝があるわけ無いでしょう、、、、、さてと、、、夕食の準備をしないと、、、」


お母さんは、笑って、、キッチンの方に向かった




夢夢は思った、、、


「蔵の中にあるものは、全部、本物だよ、、おじいちゃんが、千年扉を使って、本人からもらった物だもの、、、お母さんが知ったら絶対驚くよ、、、」



「春菜のお兄ちゃんより、、おじいちゃんの方がもっと歴史は詳しいよ、、全部、自分の目で見てきたんだから、、」




「夢夢だって言えないけど、、本当は、知ってるのよ、、小さい頃からずっと、おじいちゃんに聞かされていたから、、、美波達にはいずれ話すわ、、、千年扉を使う事があったら、、、、、知らないと危険な事があるからね、、、」


夢夢は意味ありげに、笑った、、、



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