第8話 交流の風

相模湾にて、




木原巧「今頃あいつは何をしているんだろうか」


酒井「まぁ、息子さんのことは、これから向こうの世界に行けれるから、そこで話したらええやん」


木原巧「そうですね。それでは行きましょうか。両舷前進微速」



横須賀女子海洋学校桟橋


木原匠「おーすげー!本物(異世界)の大和型だ」


真霜「ちょっと、あなた本当に速すぎる」


木原匠「あっすみません。こういうのは私達の世界では無いものなので…」


真霜「まぁ、興奮する気持ちがあるのはわかるんだけど」


ましろ「姉さん?」


真霜「ん?ましろ?」


ましろ「何をしているのここで。あれ?姉さんその人って」


岬「あれ、匠さん」


木原匠「ん?あれ。あぁ確か岬さんと宗谷さんでしたっけ?」


岬「はい!」


ましろ「お久しぶりです」 



晴風艦内


木原匠「すみません。入れてもらって」


岬「いいんです。それに人が多いと楽しいし」


ましろ「でも何で姉さんがここに?」


真霜「ちょっと学校を案内していたのよ」


知床「えっと…そ、その人が岬さんが言っていた異世界人なんですか…」


木原匠「異世界人…と言ったら、そうだな。ここでは自分が異世界人か」


西崎「ねぇねぇ、異世界の日本人だったらさ、向こうの日本はどうなっているの?」


木原匠「あぁそうか、まだ君たちは知らなかったんだな」


岬「私も細かいとこを聞きたい」


木原匠「そうだね、少なからず言えるのは、私達の住んでいる日本はこの世界の日本とは違って国土が沈んでいない。それに歴史も違う。実際に坂本龍馬は暗殺されて、ブルーマーメイドやホワイトドルフィンなんてものは存在しないな」


西崎「え?ブルーマーメイドもホワイトドルフィンも無いの?それじゃあどうやって海を守っているの?」


木原匠「そのために私達、海上自衛隊と海上保安庁が存在するんだ。わかりやすく言うと、海上自衛隊が海軍、海上保安庁が海の警察官でもあり、レスキュー隊だ。君たちの知っているブルーマーメイドとかはその2つを合体した組織と言えるな」


知床「そうなんですか」


ましろ「じゃあ、私から良いですか。前にも言っていたと思うんですが、あの…飛行機でしたっけ?あれってどうやって飛ぶんですか?」


木原匠「あぁ、難しいことを聞くね」


…と数時間女の子と話をしていた。羨ましい!

おっと失礼。話をしていたのだが、時間が来てしまった。


木原匠「そろそろ帰艦しないと」


岬「今日はありがとうございました」


木原匠「いやいや、私の方こそお邪魔してすみませんでした」


岬「あの、またきてください。もっとお話がしたいです」


木原匠「うん、わかった。また来るよ」





木原匠「今日は色々とありがとうございました」


真霜「いいのよ、またじっくりとお話をしたいわ」


木原匠「では、ありがとうございました」


真霜「ふふ、確かに面白い人だね」



すずつきにて、


木原匠「これが、報告書です」


稲葉「うむ、確かに受け取った」


木原匠「では、失礼します」  


稲葉「あぁ、ちょっと待ってくれ」


木原匠「何ですか?」


稲葉「他の幹部には伝えたが、5日後に実弾訓練を行う」


木原匠「えっと…それはこの世界でですか?」


稲葉「あぁ、そうだ」



時は遡って、稲葉が真霜に案内役を頼む時のことであった、


真霜「あっ後、」


稲葉「ん?何ですか?」 


真霜「もしよければ、貴方がたの持っている武器などの性能を拝見させてほしいのですが、」


稲葉「えぇと、少しまってください(副長、総監に武器使用は可能かと確認してくれ)」


北口「了解しました」


数分後


稲葉「武器の使用が許可されました」


真霜「ありがとうございます。では、また後日伺いします」


稲葉「分かりました」



現在、


稲葉「ということがあったわけだ」


木原匠「はぁ、分かりました。5日後ですね。では失礼します」





門出桟橋にて、


木原巧「護衛艦かが、ただいま寄港しました」


竹中「うむ、ご苦労さん」


酒井「まぁ、上もようかがをここに移動させようと決めたものだ」


木原巧「まぁ、ここではF-35の訓練としては適正な場所ですし、航空基地ができるまではその代わりとしてできますからね」


竹中「そういえば、君たちはこの世界の仕組みなどはおおよそ理解しているか?」


木原巧「まぁ、だいたいは」


竹中「そこでなんだが、今度すずつきとうみぎりがこの世界のおえらいさんに性能を見してほしいと言われて、それに応じたんだ」


酒井「あぁ、そのことについては聞きました。何かあったのですか?」


竹中「いや、もしかしたらかがの性能も視察したいと言ってくるだろうと思ったから、それは想定しておいてくれ」


木原巧「わかりました」



護衛艦かが航空機格納庫


藤宮「整備は順調か?」


藤宮剛 三等空佐 F-35Bパイロット


整備員A「はい、順調です」


柿沼「藤宮三佐」


柿沼普 3等空尉 F-35Bパイロット


藤宮「何だ?」


柿沼「艦長がお呼びです」


藤宮「わかった」






藤宮剛

階級 三等空佐

役職 F-35Bパイロット

防衛大学校卒業後、航空自衛隊に入隊。現在に至る。


柿沼普

階級 三等空尉

役職 F-35Bパイロット

防衛大学校卒業後、航空自衛隊に入隊。現在に至る。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る