第4話 異なる風

稲葉「入港用意」


パパラパ、パパラパ 、パパラパパラパッパパー「入港用意」


稲葉「よし、入港完了」


木原匠「これがこの世界の横須賀…山などの風景は似ていますが景色が全く違いますね。私達とは違う風が吹いているように感じます。」


稲葉「そうだな砲術士」


すると、向こうから公用車らしき複数台やって来た。


稲葉「お偉いさんの登場かな」




真霜「これが護衛艦…ホワイトドルフィンが運用している艦と似ているね」


平賀「あ、宗谷さん出てきましたよ」


稲葉「どうも初めまして護衛艦すずつき艦長の稲葉良二等海佐だ」


早乙女「同じく護衛艦うみぎり艦長の早乙女葵二等海佐です」


真霜「初めまして私は宗谷真霜一等保安監督官。 ブルーマーメイド安全監督室情報調査室長を勤めています」


平賀「同じく私は平賀倫子二等保安監察官。 安全監督室情報調査隊所属の部長をしています」


真霜「お話ができる準備はできています。どうぞ」


稲葉「ありがとうございます」


ブルーマーメイド統合管制艦にて、


木原匠「…だから何で私がここにいるのですか?」


稲葉「だから、他の幹部は艦を任せないといけないだろう」


木原匠「砲術長とか、他の人がいますよ…」


稲葉「何か言ったか」


木原匠「いえ、何でもありません」


真霜「ん?」


平賀「1405(14:05)になりましたので、会談を始めます」


真霜「まず、私から、晴風から報告があった事は聞きました。その上で聞きます。貴方の目的は何ですか?」


稲葉「私達の目的はあくまで門の先の調査です。」


真霜「では、私達の資源や、領土などを奪う訳ではないんですよね」


稲葉「いえ、あくまで調査です」


その後、なんやかんや話し合い、休憩に入った。


稲葉「早乙女艦長、今までの話し合いを門出桟橋(門の前の仮桟橋の名前)に、一旦報告するが」


早乙女「そうですね、ここから先は外交官の仕事になっていきそうですし、ここで一旦門出桟橋に戻りましょうか」


稲葉「そうだな。砲術士、すずつき、うみぎりに出港準備を伝えてくれ」


木原匠「わかりました。…こちらアルファー艦長命令により、直ちに出港準備を」


平賀「では、会談を再開します」


稲葉「少し、待ってください」


真霜「どうしました?」


稲葉「ここから先の話し合いは私達の仕事の範囲外と判断したため、一旦引き取ります。後日、また外交官を連れてきますので、その時にまた話し合いたいと思うのですが…」


真霜「わかりました。私達も色々準備してからの方が良いと思いますので」


稲葉「ご理解していただきありがとうございます」


真霜「いえ、ですがその門出桟橋に私の部下を派遣してもよろしいですか?連絡が必要ですので」


実はその門出桟橋には、桟橋だけではなく、三十名ほど住めるプレハブを建設したのだ


稲葉「分かりました。では、一隻派遣してもよろしいですか、まだ、この世界の海を知らないので、案内役が必要ですので」


真霜「わかりました。では、みくらを派遣します」


稲葉「ありがとうございます」





稲葉「出港用意!」


パパラパ、パパラパ 、パパラパパラパッパパー「出港用意」


稲葉「両舷前進半速」


北口「両舷前進半速」


木原匠「みくらから無線です」


稲葉「よし、繋げてくれ」


福内「こちらみくら、感度は良好かどうぞ」


木原匠「こちらすずつき感度は良好」


福内「わかりました。今回はよろしくお願いします」


稲葉「あぁ、よろしくお願いします」


こうしてすずつき、うみぎり、みくらの三隻は門出桟橋に向けて出港した。数日後、三隻は門出桟橋に到着した。


木原匠「数日見ないうちにここまで工事が進んでいたとは」


稲葉「こりゃ、そのうち空港ができるほどの勢いだな」


門出桟橋には、プレハブが増加しただけではなく、灯台、ヘリの離発着場、さらには、パナマ運河とかで見られる狭い区間で船を引っ張る牽引車も設置している。


福内「すごい事になっている」


桟橋にて、


竹中「工事の状況は」


竹中 誠 海将補 特別派遣地域司令官


隊員「はい、約70パーセントほどは完了しています」


竹中「そうか、おや、帰って来たようだな」


稲葉「失礼します」


早乙女「失礼します」


稲葉「護衛艦すずつきただいま寄港しました」


早乙女「護衛艦うみぎりただいま寄港しました」


竹中「うん、ご苦労だった」


稲葉「これが報告書になります」


竹中「ん、確かに受け取った。それで、貴方は?」


福内「はい、今回本土からの連絡要員、及びここの監督官を務めさせていただくみくら艦長の福内典子です」


竹中「先程の報告から聞きました。よろしくお願いします福内さん」


福内「はい、よろしくお願いします」


竹中「さて、これからは…」











〜登場人物〜

竹中 誠

階級 海将補

職種 特別派遣地域指揮官

防衛大学校卒業後海上自衛隊幹部候補生学校に入隊、護衛艦ひゅうが艦長を経験し、現在に至る。





どうもみなさん作者の者です。今さらながら自己紹介をしようと思いまして、私は今回この「自衛隊異世界の海へ!」を書いていますが、もちろん初めて小説を書くので緊張していますが、頑張っていきたいです。私は海軍、自衛隊オタクなので、何かこの知識を使う機会があれば…と考えた結果が小説を書く事でした。私は学生の身ですので、誤字とかが多いと思いますので、優しく指摘してくだされば幸いです。これからも「自衛隊異世界の海へ!」をよろしくお願いします。
























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