第3話 もうひとつの風
何かと言ってもう3話目です。イヤー小説を作るのは簡単ではないですね。誤字があれば優しく指摘してくだされば幸いです。それではどうぞ。
航洋艦晴風の案内に、二隻の護衛艦は小笠原諸島海域を航行していた。その一方で…
真霜「えっ、何ですって?」
宗谷真霜 一等保安監督官 ブルーマーメイド安全監督室情報調査室長
…いや、なげーわ。
平賀「はい…」
平賀倫子 二等保安監察官 安全監督室情報調査隊所属 部長
…いや、こっちもなげーわ。
真霜「私は頭がおかしくなったのかしら」
平賀「まぁ、確かに信じられないと思いますが、事実です」
真霜「何だっけ…もう一度言って」
平賀「はい、今日の10:15(10時15分)に航洋艦晴風が小笠原諸島海域付近で航行しているときに軍艦らしき二隻の艦艇を発見。無線で応答すると、海上自衛隊所属の護衛艦すずつき、護衛艦うみぎりだ…と名乗ったそうです」
真霜「海上自衛隊…護衛艦…なんなのそれ?何かの海上組織だと言うのはわかるけど…(そういえば小笠原諸島海域で何かの人工物があると報告があったような)
今はどうなっているの?」
平賀「はい、現在その海上自衛隊と名乗る二隻の護衛艦はブルーマーメイドのトップ…つまり宗谷さんと会って話したいとのことで現在晴風が案内しているところです」
真霜「はぁ…わかったわ受け付ける準備をして」
平賀「わかりました。では、失礼します」
真霜「海上自衛隊…一体何なのかしら…」
そのような話をしている一方で、
西崎「大丈夫なの?その…かいじようじえいたい?と言うのは」
西崎芽依 航洋艦晴風 水雷長
岬「大丈夫だと思う。優しそうな人達だったし、」
西崎「本当?急に撃ってきたりするんじゃない?」
知床「えっえぇ…こっ怖いよ…」
知床鈴 航洋艦晴風 航海長
西崎「えっあっごめんごめん冗談だから」
宗谷「それにしても、あの護衛艦と言うのは何かホワイトドルフィンの艦艇に似ているような」
納沙「えーとあっこれですね。あきづき型大型教員艦ですね。」
岬「本当だ。見た目も大きさも同じくらいだね」
納沙「えーと今は東舞校に配備されたりしていますね」
西崎「東舞校って?」
納沙「東舞鶴男子海洋学校、全国の男子海洋学校の内の一つですね」
岬「でも、ホワイトドルフィンって男性で構成されているよね。あの護衛艦には女性の隊員の人もいたようだけど」
西崎「えっ男女一緒に艦に乗っているの?」
ホワイトドルフィンとは、国際的な海上警備組織であるという点はブルーマーメイドと同じだが、構成員は基本的に男性。ブルーマーメイドと比べると潜水艦の管理運用とより強固な海上警備が特徴となっている。また、領海内はブルーマーメイド、領海外はホワイトドルフィンの方が動きやすい。だから、男女一緒に同じ艦艇に乗るのはこの世界では考えられないのだ。
ましろ「やっぱり、住む世界が違うと常識も違うのか」
護衛艦すずつきにて、
稲葉「いやぁ、助かったよあの艦が案内をしてくれて」
北口「本当ですよね。もし、何も知らないまま航海していたら、うっかり座礁してしまったりしますからね」
稲葉「あと、ここの海の法律に関する本や、地図も渡してもらえたから、少しは安全に航海ができるな」
北口「でも、航海に関する法律はあまり私達の世界とは変わりがなかったですがね」
木原匠「レーダーに反応あり」
稲葉「どうした?」
木原匠「前方から1隻の船が接近しています」
稲葉「どれどれ…あれは…インディペンデンス級に見えるな」
北口「それに…晴風同様の赤いラインが2本あります」
木原匠「無線に感あり」
稲葉「よし、繋いでくれ」
木原匠「はい」
?「こちらブルーマーメイド所属のみくらである。貴艦の所属を教えてください」
木原匠「こちら日本国海上自衛隊所属の護衛艦すずつきである」
福内「海上自衛隊…確かに確認しました宗谷一等保安監督官がお待ちしています。自己紹介が遅れました。私はみくら艦長の福内典子です。」
稲葉「お気遣いに感謝する」
福内「ありがとうございます」
北口「…そろそろですかね」
稲葉「あぁ、もうひとつの日本に」
〜登場艦艇〜
みくら
インディペンデンス級沿海域戦闘艦をベースに凌波性や耐航性、航続距離を向上させた「改インディペンデンス型」で、速射砲・VLS・飛行甲板を備える。
〜登場人物〜
西崎芽依
役職 航洋艦晴風 砲雷長
猫柄のフード付きパーカーがトレードマーク。わがままで負けず嫌い。
知床鈴
役職 航洋艦晴風 航海長
ものすごい心配性かつ小心者で常にどこかオドオドしており、よく泣いてしまう
宗谷真霜
階級 一等保安監督官
役職 ブルーマーメイド安全監督室情報調査室長
宗谷真雪の娘で、宗谷真冬、宗谷ましろの姉。安全監督室の室長であり一等保安監督官で、ブルーマーメイドの現最高責任者。
平賀倫子
階級 二等監察官
役職 安全監督室情報調査隊所属部長
ブルーマーメイド日本支部の最高責任者(統帥権を握る政府機関の「海上安全整備局」のトップ)である宗谷真霜の直属の部下であり、陸上勤務中心の真霜に代わり情報収集などを行っている。
福内典子
階級 ?
役職 安全監督室情報調査隊所属「みくら」艦長
安全監督室情報調査隊に所属する平賀倫子の同僚で、宗谷真霜の直属の部下。
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